過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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◆lhyaSqoHV6
[sagasage]
2016/02/07(日) 07:02:23.90 ID:ARR+iEHZo
ミサト「居た居た……あれだけ大きい図体してれば、見つけるのは簡単よねぇ」
しばらく宙域内を探し回ったのち、ミサトは目標の戦艦を捕捉した。
メグミ『ここまでは手筈通りね』
P子「目標質量11.8Mt……クラスD"準大手"級バトルシップです」
P子「外観から、エルダー・スキーパンタイプと推察されます」
ミサトの乗機に移し替えられたP子──ビアッジョ一家の3人目の仲間である新鋭人工知能が、各種センサーで捉えた情報を視覚化し、ホログラムイメージをHUD上に投影する。
ミサト「エルダー・スキーパンねぇ……数多く出回っている型落ち戦艦とはいえ、そこらの宇宙犯罪組織が運用出来るのかしら」
ミサト「人身売買って、儲かるのかなあ」
P子の分析を聞いたミサトは率直な感想を口にする。
メグミ『儲かるかどうかはさておき、忌むべき行為であることは確かね』
メグミの相槌を聞きながら、HUD上のイメージと、電子望遠装置で視認している実像とを見比べる。
目標のその姿──"宇宙戦艦"という艦種を冠する船体の巨大さは、ちょっとした宇宙コロニープラットフォーム並の威容をたたえている。
ミサト「うーん、流石に戦艦に真正面から挑むのは骨が折れるよねぇ」
P子「直掩機も多数出撃している模様です」
戦艦の周囲には、艦載機と思われる戦闘機が多数飛び回っているのが見て取れる。
メグミ『目標はあくまで戦艦だけれど、まずは取り巻きから片付けるのが肝要ね』
ミサト「ま、やってみようかぁ──P子ちゃん、戦闘用意」
P子「了解、戦闘システム起動」
P子「ハイパーロングレンジビームキャノン、スタンバイ」
P子の合成音声に合わせ、ミサトの乗機の機首下部から、全長数十メートルはあろうかという長大な砲身が展開した。
宙間超長距離射撃に用いられる、高出力長射程のビーム砲だ。
宇宙空間で長距離射撃を行う際は、射線の周囲の惑星の引力や、空間中を漂う種々の物質による磁場の乱れ等の影響で、非常に緻密な弾道計算が必要となる。
そのため、長距離砲は一般的には観測機を目標の近くまで飛ばしての間接照準射撃がほとんど唯一の運用方法となる兵装である。
しかし、それはあくまで"一般的な"運用方法の話である。
P子の高度な演算処理能力と、ミサトの操縦技術が合わさることによって、
目を瞑ったまま針穴に糸を通すかのような曲芸じみた長距離射撃を単機で可能とするのだ。
P子「ジェネレーター直結、エネルギー充填開始……射撃準備完了」
ミサト「りょうかぁい」
ミサトは戦艦の周囲を警戒している戦闘機のうちの一つ、丁度足を止めている機に狙いを定める。
ミサト「だいたいこの辺かなぁ……発射!」
ミサトの声と同時に、砲身の先端から光が迸った。
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