過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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757: ◆lhyaSqoHV6[sagasage]
2016/02/07(日) 07:04:36.07 ID:ARR+iEHZo

『攻撃!? くそッたれ!何処から撃ってきやがった!』

撃墜された機の直近に居た海賊は、突然の事態に取り乱し声を荒げる。
非常事態を察知した犯罪組織の戦闘機集団は隊列を崩し、散り散りに回避行動を取った。


『兄貴! チ、チビがやられた!』

「落ち着け! 敵の位置は今調べて──バカな!? スキャンレンジ外だと!?」

指揮官は思わず狼狽する。
長距離攻撃を受ける可能性は当然認識しており、機体には対策の為の高精度センサーを搭載していた。
だが事実として、敵の不意打ちを許してしまった。
センサー範囲外からの攻撃など、彼の戦闘機乗り人生の中でこれまで受けたことが無かったのだ。

しかし、浮き足立つ仲間を取りまとめるべく、なんとか指示を出す。

「各機! ビーム偏向フィールドを展開しろ!」

「恐らく二射目が来る……それで下手人の位置を割り出す!」


果たして、彼の読みは当たった。
最初の攻撃からさして間を置かず、
電子望遠装置を最大出力で稼働してもなお遥か彼方に砂粒の如く見えるデブリ群の中から、恐るべき速度で光の奔流が飛来する。
収束された粒子ビームの類だろう。

その光は正確無比に海賊機のうちの一機を捉えていたが、着弾の直前でまるで見えない壁に当たったかのように軌道が逸れた。

「見えたぞ! 各機、俺に続け!」

指揮官は自機のブースターを戦闘出力で稼働させると、先陣を切って飛び出した。

「(敵の規模は不明だが、センサーで捉えられんということは、つまり小型の目標であるということだ……逃がしはしない!)」

襲撃者の位置を割り出した海賊達の編隊は、その潜伏地点へと急行するのだった。


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