過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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◆lhyaSqoHV6
[sagasage]
2016/02/25(木) 08:18:53.02 ID:rhio0V+5o
注文をしてから数分後、仁美の眼前には小さな器が置かれていた。
仁美「(先ずはお通しの小鉢からか……切り干し大根の煮物ね)」
仁美「(さっき持ってきたお茶に変なものは入っていなかったし、これもパッと見何か盛られているってことは無さそう)」
仁美「(具は、大根・人参・油揚げか……)」
念の為、毒物の類が混じっていないかを確認しつつ、その中身を口に運ぶ。
仁美「っ! 美味しい!」
すると、またしてもその表情に動揺の色が浮かんだ。
仁美「(煮物なんだけど、大根は水っぽくならずにシャキっとした食感!)」
仁美「(それでいて油揚げには程よく味が染み込んでいて、噛む度につゆが溢れてくる!)」
仁美「(あと、この歯ごたえと風味……この縮れてるのは……貝ひも!)」
仁美「(あー、これズルいわ……旨味がすごい出てくるんだもん)」
その後も手を休めることなく、煮物を口に運び続ける。
仁美「(はぁ……すごい勢いで食べちゃったけど、お腹は膨れるどころか、むしろ臨戦態勢に入っちゃったよ)」
仁美「(『もっと寄越せ』っていってるよ……)」
小鉢の中身を食べ尽くし物足りなさを感じていた仁美だったが、
「お待たせしましたー」
仁美「(待ってました!)」
さして間を置かず、湯気を立ち上らせる皿を乗せた盆が運ばれてきた。
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