6:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/04(土) 01:23:06.46 ID:kTmzGD6d0
――人間は欲深き生物である。
そして迎えたのは帝国主義時代。
群雄割拠がひしめき合い領土を拡大する。
列強が生まれ、弱者は植民地として支配される。
帝国主義、資本主義、搾取の時代がやって来た。
革命によってもたらされた新技術は軍事にも取り入れられ、いくつもの戦争が起こった。
人間は欲のために動く。
自律型兵器を作り出し、人間でさえも機械化、「サイボーグ」として戦の道具にした。
全ては欲のため。
富を持つ者、それによって無敵の兵士を数多く作り出せた者が世界を支配する。
そんな時代になった。
時代の激流は世界を吞み込んでいく。
ここ、日本という国でも例外ではなかった。
それまでの排外的な時代は流れに呑まれ崩壊する。
列強に負けない国をつくり上げるため。我が国も文明化を。
そう掲げた新政府側と、そして旧政府、それまでの政府…… いわゆる幕府側との戦争が勃発した。
その戦は後に戊辰戦争と呼ばれる。
いわゆる内戦という様相ではあったものの、その裏では列強各国の思惑が働いていたと言われている。一部では列強国の代理戦争であったのかもしれない。
西側を代表する某大国の支援で装備を近代化した新政府軍。
それまでの旧式装備で対抗した幕府軍。
その差は歴然である。
西から押し寄せる新政府軍に圧倒され東へ追い込まれる幕府軍。
――人間だった頃の俺はそんな幕府軍の一兵士だった。
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