過去ログ - 千早「weepin in the rain」
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26:Zero/ ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2015/04/04(土) 22:02:46.98 ID:pxNEB4omO
楽しかった日々が、以前にはあった。

当時を思い出して、今でも自分以外に誰もいないはずの部屋の隅々に、千早の面影を見ることがある。

「まだ、引きずっているんだよな……」
以下略



27:Zero/ ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2015/04/04(土) 22:06:41.78 ID:pxNEB4omO
千早に別れを告げた次の日、俺は社長に千早の担当を外れたいと申し出た。

「……如月君の担当を外れたい、ということかね?」

「はい。……もう、俺じゃあいつをトップにしてやれないので」
以下略



28:Zero/ ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2015/04/04(土) 22:08:35.49 ID:pxNEB4omO
こうして、俺は千早の担当を外れた。社長には本当に、頭が上がらない。

「……『二人でトップアイドルを取る』って約束、破ることになっちゃったな」

『トップに立つ』という幸せは、俺たちでは掴むことができなかった。
以下略



29:Zero/ ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2015/04/04(土) 22:10:32.21 ID:pxNEB4omO
そして、今。

降り止まない雨の中。気づけば、また俺は涙を流していた。

「涙……?まだ、残っていたんだな」
以下略



30:Zero/ ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2015/04/04(土) 22:12:21.55 ID:pxNEB4omO
今、千早はアイドルとしての活動を続けられてはいるが、ランクも伸びず、気を抜けば降格もありえそうな状況だ。

それに……俺との距離は遠ざかってしまっていて、ぎこちない会話しか交わすことができなくなってしまった。

もう一度俺がプロデュースしてやりたい。時々、異常なほどそう思うこともある。
以下略



31:Zero/ ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2015/04/04(土) 22:15:55.04 ID:pxNEB4omO
ほとんど無意識に歩き続けていたらしい。雨が降り始めてから、もうかなりの時間が経っていた。

気がつくと、俺はとある場所にいた。

「……ここは」
以下略



32:Zero/ ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2015/04/04(土) 22:17:50.69 ID:pxNEB4omO
目の前で、信号が変わっていく。

もう先に進むべきなのに、前に進めない。

信号は、そんな俺の心の中を表しているように見えた。


33:Zero/ ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2015/04/04(土) 22:21:38.46 ID:pxNEB4omO
千早とのことはきっぱり諦めて、次に進みたい。

でも、千早への未練が先に進ませてくれない。

涙という形で、未だ溢れてくる心残り。
以下略



34:Zero/ ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2015/04/04(土) 22:26:23.97 ID:pxNEB4omO
元ネタ…というか、原曲部分はここで終わりです。
このssはまだ続きますが…。

何度も抜けて申し訳ないですが、少しお風呂に入ってきます。



35:名無しNIPPER[sage]
2015/04/04(土) 22:30:59.52 ID:tCjOp3smo
しえん


36:Zero/ ◆VnQqj7hYj1Uu[saga]
2015/04/04(土) 23:05:43.68 ID:pxNEB4omO
いいお湯だった

再開します。


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