過去ログ - まったく、小学生は最高だぜ!!  百合ver
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14: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/04/05(日) 14:55:39.04 ID:UROCsVvH0
何も無くなった手で、私の頭を掴んだ。

「髪、伸びたよね、ちょっと切る?」

私は首を振った。

「そう。でも、写真は全部捨てたって言ったのに、僕に嘘を吐いた。その罰は受けてもらわないと」

「ほんとに、全部捨てたんだよ」

上から押しつぶされそうだった。
抵抗を徐々に弱めていくと、おでこが床に着いた。

「食べなよ。好きならさ」

私はまた首を振る。

「お腹いっぱいか。そっか」

「お願い、できることならするよ……だから、許して」

「許してくれると思って、やったってことかな」

「違うよ……そんなんじゃ」

「本当に、僕を愛してくれているなら最悪の事態まで想像するべきじゃないのか? もし、写真が一枚でも残っていたら、僕が悲しまないか。本に挟んではないなかったか。僕がこの写真を見つけた時の表情を君は考えたか?」

早口で捲し立てる。
彼を満足させることなど、無理だった。
いくら、彼に合わせても彼の求める所は遠い。
近づいても、すぐに離れていく。
せっかく写真を捨てたのに。
詰めの甘い自分を恨むしかない。


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