過去ログ - まったく、小学生は最高だぜ!!  百合ver
1- 20
25: ◆/BueNLs5lw[saga]
2015/04/05(日) 18:09:26.99 ID:UROCsVvH0
揺さぶられた脳が、決して思い出さないようにしていた記憶を蘇らせる。

「いつから……いてくれたの」

「小学生の時に、あなたが誘拐されてから、ずっと傍にいたわ。あの日、当時21歳だった実家の隣に住むお兄さんの家でおまじないをさせられ、真実の愛を抱かなければ、殺すと脅された。抱けば、願いが叶うと言われて」

「うん……」

「あなたは、私を捨ててお兄さんを好きになったけど。もう、いいじゃない。お兄さんは捕まったんだから。いつまでも縛られなくていいの。彼氏への好意だって、無理に抱かなくていい。さあ、真実の愛を私に教えて」

「……そんなもの私にあるのかな」

「どうして、あなたはいつも自分の中で答えを出そうとするの」

ゆり、否、幼い私が私の頬を叩いた。

「一人じゃないでしょ。呼べばいいの。あなたが一番信頼している人を。あなたが思っているより、あなたのことが心配でたまらないって顔してたでしょ」

「いいの、かな……迷惑じゃないかな、危ないんじゃ……」

「私が言うんだから、いいに決まってるじゃない」

「そっか……あはは」

「それに呼ばなければ、死ぬのはあなたの方よ」

「そうだね……」

私は目を閉じた。
現実が、急速に身体に戻ってきて、ずしりと重みを感じた。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
30Res/24.83 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice