過去ログ - 八幡「君と皆既月食を」 -SS速報VIP

過去ログ - 八幡「君と皆既月食を」

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1: ◆3o5ksYdBDI
2015/04/05(日) 15:24:29.12 ID:0WC4ccsXO
1日遅れになりましたが、皆既月食を絡めたssです。

注意
いろはすー。
この話は原作から数年後の話となっております。ただただ八幡といろはすをいちゃつかせたいがためのスレです。
なお、地の文ありでかつ、作者に文章構成能力および語彙力がないため大変貧弱なものとなっております、ご了承ください。

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2:名無しNIPPER
2015/04/05(日) 15:26:45.14 ID:0WC4ccsXO
これは全世界の共通意識といっても過言でなないと思うが、寒い朝の布団の中というものは至福である。とても暖かく、そこから出て冷たい床に一歩足を踏み出す、などということは、一瞬頭に浮かんだとしても、すぐに欲により掻き消され、霧散する。だったら暖房をつければいい、と思う人もいると思うが、いやそれは違う。

まず、暖房による暖かさと布団による暖かさは違う。何かが根本的に違う。このふたつには深い隔たりがある。少なくとも俺はこの二つを峻別する。

俺はどちらがいいか、と聞かれればもちろん布団である。あの包み込むような暖かさは何人たりとも奪う権利はない。

3:名無しNIPPER
2015/04/05(日) 15:28:37.38 ID:0WC4ccsXO
だから、俺の布団を引き剥がしにかかる一色いろはは、悪魔に相当するといっても相違ないだろう。

「せんぱーい、起きてくださーい」

寝起きの薄ぼんやりとした視界に、亜麻色が見える。一色の髪だろうか。ふわりとシャンプーの香りがする。甘い。なんだか不思議と意識が冴えてきた。いろはすスメルはスッキリスメル！自分で考えたけど気持ち悪いなこれ。

以下略

4:名無しNIPPER
2015/04/05(日) 15:29:39.61 ID:0WC4ccsXO
「…あー、一色。その、顔、近い」

一色に指摘する俺の声は、上擦らないように意識したからか、やけに低くなっていた。おまけに片言である。

「先輩、今更になって照れてるんですか？昨日なんて…」

以下略

5:名無しNIPPER
2015/04/05(日) 15:30:55.73 ID:0WC4ccsXO
ついに観念して俺が目を閉じると、髪を触られる感触がする。一色はそのまま、恐らく、手櫛で前髪を梳く。ひんやりとした手が時々おでこにあたり心地よい。
何をしようとしているのかしらんと思い、目を開けようとした瞬間に頭部に小さな痛みが生ずる。

「白髪ありましたよ、ほら、おきてください」

以下略

6:名無しNIPPER
2015/04/05(日) 15:32:00.24 ID:0WC4ccsXO
「先輩、ふつーに考えて下さいよ。予定空けとけってことは2人で出かけようっていうお誘いですよ。ほら、朝御飯も外で食べるんだから早く！全くわたしがわざわざ誘ったんですよ、感謝してくださいねー」

「最後以外はわかった、けど、今日俺あれだし、ちょっとゆっくりしよう。あれがこれしてあれだから」

俺が言い訳にもならない言い訳をペラペラと話すと、一色は、膝立ちになると、布団の中に自分の腕を突っ込み、俺の手を握る。そして、手を握る力をすこし強めたり、弱めたりしながら、俺を見て言う。

以下略

7:名無しNIPPER
2015/04/05(日) 15:32:55.28 ID:0WC4ccsXO
「はぁ…、わかった、用意するからちょっとまってろ」

「わっかりましたー！」

俺が折れると、一色はけろりとした顔をして、元気よく返事をした。

以下略

8:名無しNIPPER
2015/04/05(日) 15:33:50.41 ID:0WC4ccsXO
歯を磨いたり、風呂に入ったりなんだりして、結局家をでたのは9時前後となった。先ほど一色は外で朝食をとるといったため、朝食は抜いておいた。

「で、どこいくの」

俺がそう言うと一色は「馬鹿なんですか？」と言わんばかりの目で見る。

以下略

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