22:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/05(日) 18:18:14.09 ID:lE2tgw5So
見上げると、覚悟を決めたのか、
ことりは目をつむったまま少し上半身をそらしてみせているようだった。
両腕はだらりと下がったまま、膝だけ寄せた脚もその先は広げたまま。
あの子はまっさらな表情で、
頬を淡い熱に染めたまま、唇が重なるのを待っているようにも見えた。
顔を背けたくなるほど堂々とした姿勢は、あのヴィーナスと重なって映る。
すると女神様は気分を害されたのか、
眉間に皺が刻まれる。
「ねー、海未ちゃんまだぁ?」
ことりだってはずかしいんだよ、なんて唇をとがらせる。
あの子はきっと、私の胸の鼓動なんて聞こえもしていない。
顔をわざと近づけてみた。
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