24:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/05(日) 18:19:07.29 ID:lE2tgw5So
しないの? ――ことりが言う。
わかりませんか。 ことりは応えない。
静脈に沿うように首筋をなぞる滴が、
こわばった肩から肩胛骨の窪みに流れ込む。
なめらかな骨の線が形づくる秘密の杯から、
溢れた滴が柔らかな肌をまた滑り降りてゆく。
私は杯の方へ手を伸ばし、ことりの形をなぞっては泡を広げてゆく。
肩の後ろに塗りつけた石鹸の泡は
畳まれた羽根のようで、
柔らかな羽根はそっと腰元に絡まるようにして足首へと流れてゆく。
骨の杯に指を挿し入れると、
熱い息にまみれて、とろけた声が唇から漏れだした。
思わず身体ごと指を引っ込めてしまう。
そらした目線の奥で、泡にまみれた姿が映り込む。
……やだ、うみちゃん、どこ。
46Res/29.88 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。