28:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/05(日) 18:20:53.56 ID:lE2tgw5So
体冷えちゃうね、とことりが言う頃にも、
私はまだことりと繋がっているようで、生まれたばかりのようにぼんやりしていた。
すると急に頭の上から暖かい水流が降り出す。
息が止まり掛かった。
「きゃ!? ちょっ、なんですか!」 「あははっ!」
シャワーヘッドを握ったことりが立ち上がってこちらに思い切りシャワーを浴びせる。
「ああもう、お風呂で暴れないでくださいっ!」
「やあっ、シャワーかえしてっ!――やんっ目に入ったぁ」
「そっちが先にやってきたんでしょう……もうっ自分でやりますから!」
「やだっかえして……いだっ!?」「っつ!?」
絡まったまま床に転がり落ちた。
鋭い痛みが広がる横でことりのうめき声も聞こえる。
床で逆さになったシャワーヘッドが
浴室の照明に向かって勢いよく噴きだしたままだ。
近所の公園の噴水を思い出したとたん、ちょっとこらえきれなくなった。
「ぷふっ……あはっ、あははっ」
「なに笑ってるのぉ……あはっ、ことり、たすけてよ、くふっ、」
「自分だって、っふ、わらって、」 もうめちゃくちゃだった。
私もことりも、本当に手に負えなかった。
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