34:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/05(日) 18:23:33.05 ID:lE2tgw5So
そのまま顔をいいようにされながら、歌詞の書き方を捉えなおしていた。
窓の方を見ようにも、首や頬に動く指先が邪魔してうまくいかない。
目を閉じた方がずっと楽だった。
ついペンを持ちたくなって手を動かそうとしたら、
何かの合図と勘違いしたことりが代わりに握り返してくれる。
瞼を閉じても部屋の明かりは感じられた。
水の中では、手と手が会話をしていた。
「……たぶん、手が書くのです」
ぱっと見開くと、ことりは手を止めて、不思議そうに私の言葉を待っていた。
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