過去ログ - 海未「サナギシェルター」
1- 20
7:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/05(日) 18:11:35.48 ID:lE2tgw5So

 寝間着を抱えて部屋の電気をもう一度消して、二人で階段を下りていく。

 階段の照明は点けなかった。
 前を行くことりの揺れる後ろ髪や
 小さな息や熱の感じが、夜にはとても近くに感じる。

 その短かな距離が
 真夏に浴びた水しぶきのように胸の奥を跳ねさせるのに、
 光にあたればすぐにでも蒸発してしまいそうで、なぜか怖かった。

 それでも、抱えた荷物が手を繋ぐのをゆるさない。

 ことりは行ってしまう。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
46Res/29.88 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice