7:名無しNIPPER[sage saga]
2015/04/05(日) 18:11:35.48 ID:lE2tgw5So
寝間着を抱えて部屋の電気をもう一度消して、二人で階段を下りていく。
階段の照明は点けなかった。
前を行くことりの揺れる後ろ髪や
小さな息や熱の感じが、夜にはとても近くに感じる。
その短かな距離が
真夏に浴びた水しぶきのように胸の奥を跳ねさせるのに、
光にあたればすぐにでも蒸発してしまいそうで、なぜか怖かった。
それでも、抱えた荷物が手を繋ぐのをゆるさない。
ことりは行ってしまう。
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