過去ログ - やはり俺が素直に好意を伝えるのは間違っている。
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[saga]
2015/04/05(日) 20:00:44.93 ID:x7DyHDoIo
そういうと俺の胸に顔をうずめてすりすりする雪ノ下、あれ、天使がいる。戸塚だけじゃない?天使って他にもいるの?
って俺の心臓はもう5分ももたんわ。なにこのかわいい生き物。あれでしょ夢でしょ。これ、きっとそう。間違いない!
一通り現実逃避をしたものの、俺の胸元には雪ノ下がいることに変わりない。現実は非常である。
「頼むから!後でなんでもするから」
言った瞬間空気が変わった。具体的に言うと待っていたといわんばかりに雪ノ下がにこやかに俺の目を見つめて言う。
「なんでも?」
人は失敗して、経験を重ねていくものだ。それは間違いない。ただ俺は自分の胸に女性が顔をうずめるなんて経験をいまだかつてしたことがない。
だから対処なんて想像したこともなければ、わかるはずもない。よって俺に残された道は雪ノ下の言うことを聞くだけだ。
「そうね、それならまずは……」
右手を顎に添えて、考えるその姿も様になるは美人の特権か、などど他人事のように達観していると雪ノ下は悪戯っぽく微笑むと優しい声音で言葉を告げる。
「今すぐ抱きしめてもらえるかしら」
今日は早退しよう、明日は休もう。もう八幡のライフはゼロよ!そう考えながら俺は雪ノ下の肩を包み込むように抱き返した。
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