過去ログ - やはり俺が素直に好意を伝えるのは間違っている。
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2015/04/07(火) 22:27:20.17 ID:/UVudEJro
一瞬の静寂の後、首元から早口でまくし立てられた。
「と、とうとう私のことを意識しだしましたか!先輩も私の魅力にやられてしまうとは、まだまだですね!」
いつもの調子に戻ったようだ。でも演技かよ、危うく俺も籠絡されるかと思ったぜ。
「まだ小町には及ばねぇよ」
リア充はこんなの当たり前なのかよ。馬鹿だろ、死ぬぞ、俺が。
「で、依頼事って何だったんだ?」
「きょ、今日のところは先輩帰りたそうなので、また後日にします!」
おいおい、そんなんでいいの?俺は個人的にありがたいからいいけどさ。生徒会に推した立場としては複雑だ。
「それじゃ帰るわ」
そう言って鞄を持ち、生徒会室の扉を引いたところで思い出したように声をかけた。
「あー、さっきの質問な、あざとくない一色いろはなら好きだぞ」
顔から肩まで赤くなった後輩を、置いて帰る直前に少し意地悪してやるくらいは良いだろ。バカ後輩。
扉を閉めると、中から独り言が聞こえる。
「デレた!」とか聞こえてるが、お前が普段やってることだぞ。気づけ。
春の夕暮れはまだ肌寒い。橙の空が俺の心中とは対照的に穏やかだった。
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