過去ログ - やはり俺が素直に好意を伝えるのは間違っている。
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78:1[saga]
2015/04/10(金) 22:40:50.80 ID:6fuZ1+9Io
本屋に向かおうと道を歩いていたら、不意に悪寒が走った。

この道を曲がってはいけないと。

普段仕事をしない直感が珍しく働いたのだ。贖う理由はない。
以下略



79:1[saga]
2015/04/10(金) 22:41:18.22 ID:6fuZ1+9Io
こうしてジャブの応酬みたいなことになる。気を抜くと一瞬で俺の間合いに入ってくるから困るんだよな。

「それじゃ、用事があるので失礼します」

「もう買い物は終わってるんだから、暇でしょ」
以下略



80:1[saga]
2015/04/10(金) 22:41:57.42 ID:6fuZ1+9Io
雪ノ下さんに連れて行かれたのは落ち着いた雰囲気のカフェ。

休日の昼間なのに静かなジャズが流れてくる趣きのある店だ。

雪ノ下さんは勝手知ったる我が家のように奥の席に向かうと、慌ててその後を追う。
以下略



81:1[saga]
2015/04/10(金) 22:42:25.03 ID:6fuZ1+9Io
「雪ノ下さんはどうしたんですか」

「私は雪乃ちゃんのお家に行った帰り道。実家の要件を伝えにね」

「家柄なんて、雪ノ下に会うまで小説か液晶画面の向こうの出来事くらいの認識ですよ」
以下略



82:1[saga]
2015/04/10(金) 22:42:53.54 ID:6fuZ1+9Io
「俺の話をすると大抵のやつは押し黙りますよ」

「比企谷君の話は笑えない自虐ネタだからだよ。想像ついちゃう」

その言葉も大概酷いッス。俺は世界で一人しかいないんですからもっと保護してくれても良いくらいなんだけど。
以下略



83:1[saga]
2015/04/10(金) 22:43:24.01 ID:6fuZ1+9Io
雪ノ下さんの仕草は何故か魅入ってしまう。

両手でカップを持つ手も、口に含んだ後の微笑も見惚れる人がいてもおかしくないだろう。

様になっているとかではなく、存在感が違う。
以下略



84:1[saga]
2015/04/10(金) 22:43:55.92 ID:6fuZ1+9Io
俺の言葉の後、一瞬間が空いた。目をまん丸く見開いてから意外だったのか、雪ノ下さんはその後一人大笑いして、

「素直な君は可愛いね。雪乃ちゃんと同じくらい可愛いよ」

とか言うもんだから、今日もフルボッコにされた気分だ。
以下略



85:1[saga]
2015/04/10(金) 22:44:30.04 ID:6fuZ1+9Io
「ハムスターや俺も構いすぎて死んじゃうんですから、程々にしてください」

「嫌だよ、雪乃ちゃんも比企谷君も大好きだからね!」

あんまり面と向かって好きと言われるのは慣れていなくてどうしたらいいのか反応に困るんだよなぁ。
以下略



86:1[saga]
2015/04/10(金) 22:45:18.96 ID:6fuZ1+9Io
はぁ、ため息がつい出てしまう。

どうすりゃ良いかな、正直なんとなく答えは出てる。でも個人的にそれをしたくない。

でも適当にやっても終わりそうにない。これ積んでるでしょ。
以下略



87:1[saga]
2015/04/10(金) 22:45:46.65 ID:6fuZ1+9Io
BGMはジャズからクラシックに変わり、

店内には俺一人。

穏やかな雰囲気に緊張が切れ、思わず机に突っ伏す。
以下略



88:1[saga]
2015/04/10(金) 22:50:06.18 ID:6fuZ1+9Io
はるのんでした。

一応予定ではガハマさんで終わりになります。


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