4:名無しNIPPER[saga]
2015/04/05(日) 20:40:33.31 ID:b6JeyJkM0
今では少なくともうちのクラスのほとんど全員が、「鈴木くんは神様だ」と信じています。
恐らくわたしの知らないところでも、わたしが体験したような不思議な出来事があったのではないかと思います。
わたしは迷っています。
というのもわたしの知っている限りで一番頭のいいコナンくんが、鈴木くんは神様ではないと断言しているからです。
「鈴木くんって本当に神様なのかな?」
わたしがおずおずと聞くとコナンくんは少し考えてから答えました。
「神様なんて非科学的なものはいねえよ」
「でも、歩美はトラックの時と地震の時、2回も助けてもらったんだよ」
「トラックの件は簡単に説明がつく。鈴木くんは、居眠り運転でふらふらと交差点に進んでくるトラックが目に入っていたんだ。
直接見たのかもしれないし、交差点に設置してある鏡を通して見たのかもしれない。それだけの話だ。
とっさにみんなを守った行動力は称賛に値するけどな」
じゃあ、地震の時はどうなのだろう。そう尋ねるとコナンくんは少し自信がなさそうな顔をしました。
阿笠博士ではあるまいし、地震と自信をかけたダジャレではないです。念のため。
あっ、阿笠博士というのは、変な発明ばっかりしている太ったおじさんで、
いつもわたしたち少年探偵団をいろんなところへ連れていってくれる優しい人です。
団員同士の通信に使える探偵バッジも阿笠博士の発明品なんです。
「そっちについては、確かに不可解なところはある。
阿笠博士に聞いてみたんだが、地震発生の予知に関する技術はどんどん進歩していっているけれど、
さすがに100%知ることは絶対に無理と言っていたな」
だったら、やっぱり鈴木くんは本当の神様なのかな。それとも偶然地震が起きただけなのかな。
「鈴木くんが何らかの力を持っている可能性はあると思うぜ。
もちろん神様の力というわけではなく、例えば普通の人では気づかないような小さな地震の予兆を感知する能力とかな。
大災害発生前に動物たちが異常な行動をするという例も報告されているし、それの延長線上にあると考えることができる」
そして、コナンくんは、にやりと笑って付け加えました。
「俺たち探偵だって事件の匂いが分かるときがあるだろう。それと同じだよ」
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