6:名無しNIPPER[saga]
2015/04/05(日) 20:47:37.17 ID:b6JeyJkM0
☆
あの事件のことは今も鮮明に覚えています。そして鈴木くんが教えてくれた犯人の名前も。
「今日は米花公園でサッカーな」
「おう、ヒデがこの前決めたスーパーゴールの再現をするぜ」
コナンくんの言葉に真っ先に賛成したのが小嶋元太くん。
少年探偵団で一番の大食いで、少年探偵団で一番元気な子です。
ヒデは赤木英雄というサッカー選手で、元太くんはヒデの大ファンなんです。
「じゃあ、歩美はアシストしたナオキの役をやるねー」
ナオキはヒデのチームメイトの上村直樹のことです。何を隠そうわたしはナオキのファンなんです。
「すみません。今日は外せない用事がありまして」
申し訳なさそうに頭を下げるのは円谷光彦くん。少年探偵団の一員で、ものすごく物知りなんです。
光彦くんが足早に教室から立ち去ると、哀ちゃんも今日は忙しいと言います。
「悪いわね。ちょっと、今日は帰ってやりたいことがあるから。三人で楽しんでいらっしゃい」
哀ちゃんはしゃべり方も雰囲気も何だか大人びていて、とっても素敵なんです。
哀ちゃんはコナンくんを「そういう対象」には見ていないって言っているけど、本当なのかどうかちょっと心配です。
「灰原、お前もか。しゃあねえな。まあ、公園に行けば誰かいるだろ」
あたしたちは公園に向かいました。その時はまだ、あんな事件が起こるだなんて思ってもいませんでした。
公園に行ってみんなでサッカーをしていると、阿笠博士がやってきました。
「おお、みんな元気じゃの。今日は光彦くんと哀くんはいないみたいじゃな」
「あいつらは用があるって、先に帰ったよ。博士こそ何で公園に?」
「出先から帰る途中じゃよ。ふむ、せっかくだし、みんなに何か飲み物を奢ってあげよう」
「本当かよ。じゃあ俺はカレーがいいな」
「カレーは飲み物じゃないよ、元太くん。あたしはオレンジジュースがいいなあ」
阿笠博士に飲み物を奢ってもらい、それから一緒にサッカーをして遊びました。
阿笠博士は動きたくないからと言って、ゴールキーパーの役をやってくれました。
「悪かったな、博士。今日は付き合わせちまって」
「いいんじゃよ。子どもの遊びに付き合うのも大人の仕事じゃ」
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