過去ログ - 歩美「神様ゲーム」
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8:名無しNIPPER[saga]
2015/04/05(日) 20:55:10.16 ID:b6JeyJkM0


 光彦の死体が発見されたのは隣町の杯戸町の小さな山の中だった。
蝶ネクタイ型変声機を使って警察の信任厚い工藤新一の声を出し、目暮十三警部に電話をかけ情報を聞き出す。
この蝶ネクタイ型変声機と人を眠らせる時計型麻酔銃は
俺が江戸川コナンになってから最も役に立っている阿笠博士の発明品だと思う。

 死体は湖の中で発見されており、水で冷えたことにより直腸温度からの死亡推定時刻の割り出しは困難だが、
恐らく20時には既に死亡しているとはいえるそうだ。
胃の内容物もほとんどなく、食後2時間は経過していただろうとの推測だ。つまりその日の給食の時間からして14時以降だろう。
死因はナイフで心臓を一突きされたことだと思われる。
凶器となったナイフは現場付近に落ちていたが、量産品で入手経路をたどるのは困難だ。
血痕から見て、犯行は湖付近で行われ、死体を水の中に投げ込まれたものだと思われる。
特徴的なのは、死体は身ぐるみ剥がされ全裸だったことだ。
警察は衣服に何らかの痕跡が残ったので持ち去ったのか、それとも変質者による犯行か。方針を決めかねているという。

 死亡直前の光彦の行動について。光彦の姉の円谷朝美の証言によると以下の通りだ。

 13時半、午前のみの授業を終えた光彦が帰宅。野球帽を被った友人を連れて部屋に入る。
何度か家に出入りをしていたようだが、自宅周辺で遊ぶときにはよくあることなので気にしていなかったという。

 16時頃から眠気を覚え、朝美は寝てしまったので光彦の詳しい行動は不明。
17時のチャイムが聞こえる少し前に、
光彦が「行ってきます」と言って出掛けたような微かな記憶はあるものの夢かもしれないとのこと。
朝美が目を覚ましたのは18時頃で、その頃には光彦の姿はなく、
「阿笠博士の家に行ってきます」と書かれたメモが残されていたという。筆跡は光彦のものである可能性が高いとのこと。

 また、俺たちの住む米花町の商店街に設置してある監視カメラには、
17時前に駅方向へと歩いていく光彦の姿が映っていたという。
うつむきがちなので映りは悪いが、服装は学校にいたときと同じものだったという。
なお、光彦の家から犯行現場までは電車と徒歩でおよそ1時間といったところだ。

「何か分かったら連絡頼むよ、工藤くん」

「ええ、任せてください。目暮警部」

 電話を切って光彦の行動について考える。
16時半に歩美が光彦と電話で話をしたときには、光彦はどこかに行く予定があると言っていたという。
誰とどこに行く予定だったのか。絶対にお前の仇を討ってやるからな、光彦。




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