過去ログ - 阿武隈「北上さんなんて、大っ嫌い!!」
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22: ◆HI6v9/MjlsQY[saga]
2015/04/06(月) 23:32:05.68 ID:SYste83AO
見たことのないクリーム色の丈の短いセーラー服型の制服。長い三つ編みのおさげの黒髪。腕にも脚にも、これでもかと言わんばかりに魚雷発射管が装着されている。

「あー。はじめまして、ってゆーか久し振り、ってゆーか……やっぱ、はじめまして、かな?あたしは北上。球磨型の重雷装巡洋艦、ハイパー北上さまだよー」

ひらひらと手を振るとおさげの艦娘は、よっ、と声をあげて机から飛び降りた。

弾むような足取りで阿武隈に近づくと、いきなり阿武隈の頭をがしっ、とつかんで、前髪をわしゃわしゃとかき回してくる。

「なーにさ阿武隈ー?ずいぶんとまあ、可愛くなっちゃってー?」

「ちょっとやめてよぉ!前髪直したばかりなのにぃ!」

「前髪なんか別に気にすることないじゃーん。どーせ海に出れば、風と海水で、ばさばさになるんだし」

「それでもやなの!」

「新人のくせに生意気だなー」

「馬鹿にしないで!あたしだって、やれば出来るんだから!」

「ほ〜、その負けん気、いいねぇ、しびれるねぇ。……よし決めた。阿武隈、あんたの教導、あたしがやるから」

「ふえぇっ!?」

五十鈴が顔に手のひらを押し当てて、ため息をつく。

「あんたがそう言うなら任せるけどさ……北上、あんた、あたしの妹、あんまいじめないでよね?」

「ふえぇっ!?そんなぁ!?やだぁ、五十鈴お姉ちゃ〜ん!」


――それが、艦娘・阿武隈と艦娘・北上の初対面だった。


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