過去ログ - 吹雪「ビーダマン、ですか?」【艦これ】
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91: ◆7ekwL0V8mo[saga]
2015/05/18(月) 21:47:26.60 ID:bTvTwPyN0
長門「提督、よろしいのですか? あまり対応が早すぎては怪しまれるのでは……」

静けさの戻る執務室。おずおずと口を開く長門の姿に、提督の口元が僅かに緩む。

提督「隠しても大本営側が押し付けて来るだろう。それなら堂々としていたほうがいい。実際に戦果を挙げて行けば多少の猜疑心は掻き消されるものさ」

長門「は……しかし、あの情報は本当だったのですね」

提督「ああ。まったく困ったものだよ、研究所が襲撃されるなんてふざけてる」

鍵付きの引き出しから取り出された文書には、大きくマル秘の判が押されている。

既に三度ほど見直した提督だが、それでも表紙を見るだけで怒りと呆れに表情をゆがめてしまう。

提督「ビーダマンに加えOSフレームを略奪された事実の隠ぺい。関わった奴は処分済みということだが」

長門「問題は我々の艦娘に被害が出た事です。全て艦娘に対しては無害になるよう調整されていたはずなのに」

提督「少なくとも敵方にビーダマンを調整できる奴がいるということだな。最悪の場合は――」

二つ目に取り出した文書は、つい先ほど届けられたばかりのもの。

大きく押されたマル秘の印は同じもの。だが、その内容は全く異なるものだ。

提督「――こちらと同じように、新たなビーダマンを開発される恐れもある」

既存のビーダマンとは異なるシルエット。真横ではなく、斜めに走るホールドパーツと煌めく瞳。

提督「フェニックス、ワイバーン、スフィンクス……至急、改造できる可能性のある艦を抽出してくれ」

頷く長門は先ほど吹雪が去って行ったばかりの扉を開く。

新型の三種への改造法を記した設計図と必要なパーツは数が限られている。責任ある役目に、長門は一度だけ頬を張ると悠然と歩きだすのだった。



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