過去ログ - 比企谷 「やはりとある魔術の友達が少ないソードアートオンラインは間違っている?」
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124: ◆yiZ/LqHGdM[sage saga]
2015/04/16(木) 23:02:09.19 ID:B44RHQCs0
 第2層の街のとある路地。

 ドンッ!

比企谷「ッ……!?」

 比企谷が一人歩いているといきなり背中になにかが衝突した



 とても暖かい何かが。

由比ヶ浜「ヒッキー……」

比企谷「由比ヶ浜か。どうしたんだ?」

 比企谷が後ろを振り向く。

比企谷「……ッ!!」

 そして気づいた。

 由比ヶ浜が泣いていることに。

 由比ヶ浜は比企谷の黒いマントに隠れた薄地のシャツをギュ

っと掴む。

由比ヶ浜「……何でヒッキーはいつもそうやって解決しようと

するの? 意味ないじゃん、自分自身が傷ついちゃったら……

」 

比企谷「意味はある。それに俺は傷つくことに慣れてる。それ

ぐらいお前もわかるだろ?」
 
由比ヶ浜「分かるよ。分かってるよ。だからだよ! だからヒ

ッキーにはこれ以上つらい思いしてほしくないって思ってんじ

ゃん! 誰かを助けるために自分を犠牲にしていいことなんて

ないって言ってんじゃん!! 傷ついたヒッキーを見てるこっち

の身にもなってよ!!」

 突然の激昂に比企谷は体を硬直させる。

 あれぐらいのことはいつもやってきたつもりだった。

 いや、いつもやっているからこそ、由比ヶ浜は比企谷が傷つ

くことをこれ以上よしとはしたくなかったのだ。
   
比企谷「……その、なんだ。すまん」

 由比ヶ浜は比企谷の服を引っ張る強さをさらに強くする。
 
由比ヶ浜「あやまるなら、もう絶対にしないでよ。傷ついたヒ

ッキーを見てると私までつらくなっちゃうから……」

 比企谷の胸に、ポリゴンで生成されているとはいえ現実そっ

くりの比企谷の心臓辺りに由比ヶ浜はうつむきながら頭をポン

と寄りかからせる。

 そしてそれを近くの家の影からこっそりと見聞きしていた者

がいた。

???「そろそろいいかしら」

 しばらくしても由比ヶ浜と比企谷がはなれようとしなかった

のでその少女は声をかける。


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