過去ログ - 比企谷 「やはりとある魔術の友達が少ないソードアートオンラインは間違っている?」
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◆yiZ/LqHGdM
[sage saga]
2015/04/16(木) 23:02:09.19 ID:B44RHQCs0
第2層の街のとある路地。
ドンッ!
比企谷「ッ……!?」
比企谷が一人歩いているといきなり背中になにかが衝突した
。
とても暖かい何かが。
由比ヶ浜「ヒッキー……」
比企谷「由比ヶ浜か。どうしたんだ?」
比企谷が後ろを振り向く。
比企谷「……ッ!!」
そして気づいた。
由比ヶ浜が泣いていることに。
由比ヶ浜は比企谷の黒いマントに隠れた薄地のシャツをギュ
っと掴む。
由比ヶ浜「……何でヒッキーはいつもそうやって解決しようと
するの? 意味ないじゃん、自分自身が傷ついちゃったら……
」
比企谷「意味はある。それに俺は傷つくことに慣れてる。それ
ぐらいお前もわかるだろ?」
由比ヶ浜「分かるよ。分かってるよ。だからだよ! だからヒ
ッキーにはこれ以上つらい思いしてほしくないって思ってんじ
ゃん! 誰かを助けるために自分を犠牲にしていいことなんて
ないって言ってんじゃん!! 傷ついたヒッキーを見てるこっち
の身にもなってよ!!」
突然の激昂に比企谷は体を硬直させる。
あれぐらいのことはいつもやってきたつもりだった。
いや、いつもやっているからこそ、由比ヶ浜は比企谷が傷つ
くことをこれ以上よしとはしたくなかったのだ。
比企谷「……その、なんだ。すまん」
由比ヶ浜は比企谷の服を引っ張る強さをさらに強くする。
由比ヶ浜「あやまるなら、もう絶対にしないでよ。傷ついたヒ
ッキーを見てると私までつらくなっちゃうから……」
比企谷の胸に、ポリゴンで生成されているとはいえ現実そっ
くりの比企谷の心臓辺りに由比ヶ浜はうつむきながら頭をポン
と寄りかからせる。
そしてそれを近くの家の影からこっそりと見聞きしていた者
がいた。
???「そろそろいいかしら」
しばらくしても由比ヶ浜と比企谷がはなれようとしなかった
のでその少女は声をかける。
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