過去ログ - 比企谷 「やはりとある魔術の友達が少ないソードアートオンラインは間違っている?」
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165: ◆yiZ/LqHGdM[sage saga]
2015/05/02(土) 15:44:04.20 ID:8Ww1oeFp0
 12月31日午前1時

22層にあるギルド『WAFV』のギルドハウスで、こんな時間だというのにベランダで会話している人物たちがいた。


比企谷「まだ起きてたのか」

雪ノ下「誰?」

比企谷「隣の部屋やつもわからないのか」

雪ノ下「暗くてよく見えなかっただけよ。ところであなたは誰かしら?」

比企谷「おい! 今さっき暗くて見えなかっただけって言っただろ」

雪ノ下「冗談よ。で、何の用かしら」

比企谷「べつに、ただ星を見たくなっただけだ」

 比企谷は空を見上げる。

 目前で満面に輝いている星たちだが実際はただのデータだ。

 そこにあるのは空なんかではなく巨大な壁のような冷たい天井である。

比企谷「お前はさっさと寝ろよ。明日の戦いに影響されても困る」

雪ノ下「問題ないわ。それに明日は午後10時半のはずでしょう? まだ寝る時間ぐらいは有り余っているわ」

比企谷「そういう問題か? まあ、いい。で、お前はここで何してんだよ?」

雪ノ下「あなたと同じよ。星を見ていただけ。あと多少の考え事ね」

比企谷(考え事?)

雪ノ下「実を言ってしまうとね。私、怖いのよ。自分が死んでしまうのが。みんなが死んでしまうのが……」

比企谷「死ぬのが怖いなんて当たり前だろ。むしろ怖くない奴なんていない」

雪ノ下「そうね。でも、今さらなのだけれど、本当に不安に思ってしまうのよ。今までいくらか危険なことはあったけれど、本当に明日は、明日だけはその危険が死に結び付いてしまうのではないか、と」

比企谷(雪ノ下は第1層から状況を理解して、みんなを守るため、自分を守るために戦ってきた。だが、本当に理解はできていなかったのかもしれない。人間が理解できるのは本当に自分に起きた出来事だけだ。いきなりHPがなくなれば本当に死ぬといわれても、HPがギリギリになるまでは実感も理解もできない。だから、今さらになってこんな不安がっている。今まで死ぬ寸前まで追い込まれたことがない雪ノ下雪乃が明日の戦いに明確な不安を抱いている)



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