過去ログ - 比企谷 「やはりとある魔術の友達が少ないソードアートオンラインは間違っている?」
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252: ◆yiZ/LqHGdM[sage saga]
2015/06/20(土) 18:52:06.14 ID:QhYk41Q40
 比企谷はクラス中を見渡す。

 葉山や戸部たち三人組はすでに班を結成したのだろう。

 由美子や海老名も近くにいるし、人数にしてはちょうどだ。

 だけれど。

 やっぱり。

比企谷(何かが足りない。そんな気がする。いや、そもそも俺に友達と呼べる存在はいなかったはずだ。だとしたら足りないも何も、最初から無いのではないのだろうか。だが、それなら、このもやもやした霧がかかったような感情はいったい何なのだろう。足りているようで足りない。そもそもなんで学園都市見学会なんてイベントを俺は知らなかったんだ? さっき戸塚の声で起きるまで俺はいったい何をしていた? 俺はいったいなんでこんなにも考え込んでいる?)

 どうしても抑えきれない。

 自分の求めているものを、何かを手に入れられそうな気がして、それに手を伸ばした。

 けど、まるで、手が届く前にそれが離れてしまい、記憶から抜け落ちてしまったような、この感覚は?

戸塚「八幡? やっぱりどうしたの? 今日の八幡なんかちょっと、おかしいよ?」
 
 いつもなら聞き入るような戸塚の声にも反応しない。

 比企谷はひたすらに考えて、そして……。


比企谷「先生。班のメンバーのこと、明日まで待ってくれませんか?」

平塚「どうしたんだ急に?」

戸塚「八幡?」

比企谷「いえ、まあ、アテが見つかっただけですよ」

平塚「ふむ。では明日まで待とうか」

 適当な理由をつけて間を長引かせ、すぐそこまで出かかっている『何か』を思い出そうとする。



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