過去ログ - 比企谷 「やはりとある魔術の友達が少ないソードアートオンラインは間違っている?」
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46: ◆yiZ/LqHGdM[sage saga]
2015/04/09(木) 21:37:38.38 ID:a+Kwts6S0
その瞬間、キリトは自分がベータテストで何回も死んだことを思い出す。

 その瞬間、上条当麻はとある魔神との戦いや第三次世界大戦で自分が今も生き残ってきた奇跡が、この世界では全く通用しないことに気づく。

 その瞬間、小鷹は星奈や夜空、幸村、理科を守らなくてはいけないという使命感に追われ、同時に現実に残してきた小鳩やマリア、ケイトなどの色々な人々を思い出した。

 その瞬間、比企谷は何も感じていなかったが、ふと現実に残してきた戸塚彩香の泣き顔を思い浮かべ、何としてでも生き残るとの決意をする。

 1万人のプレイヤーが唖然とする中、赤いローブのアバターは平然と言葉をつづける。

「諸君らが解放される条件はただ一つ。このゲームをクリアすればよい」
 
 巨大なアバターはメインメニューを出現させるとホログラムで構成されたアインクラッドの3Dマップを表示する。

「現在君たちがいるのはアインクラッドの最下層、第1層である。各フロアの迷宮Hを攻略し、フロアボスを倒せば上の階に進める。第100層にいる最終ボスを倒せばクリアだ」

「クリア?」

「どういうことだ?」

「て、適当なこと言わないでよ!!」

 クラインは先ほどキリトに言われた時のことを思い出し、赤いローブのアバターに向け大声で叫ぶ。

「クリア? 第100層だと? できるわけねえだろうが。 ベータテストじゃろくに上がれなかったんだろ!!」


しかし、万民の声は赤いローブのアバターには届かない。

「それでは最後に。諸君のアイテムストレージに私からのプレゼントが用意してある。確認してくれたまえ」

 その言葉を聞いて、小鷹はメインメニューを出現させ、まだ空っぽであるはずのアイテムストレージを確認する。

 それと同様に他の人々もアイテムストレージを確認し始めた。

「手鏡?」

 美琴がその意図の分からないアイテム名を呟きながら、指の先でタッチし、オブジェクト化する。

 上条も同じように美琴の動作をまねして手鏡をオブジェクト化する。

 何の変哲もない手鏡。

 映るのは現実とは遥かに違うファンタジーめいた自分たちのアバターの顔のみ。

 プレイヤーたちがそう思ったところで、転移エフェクトと同じような青白い光が瞬く間に体を包み込む。



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