過去ログ - 比企谷 「やはりとある魔術の友達が少ないソードアートオンラインは間違っている?」
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8: ◆yiZ/LqHGdM[sage saga]
2015/04/06(月) 21:01:05.11 ID:b9ecMGpi0
「そうだ。パパに頼めば何とかなるわ。ついでに小鷹のもねだっておいてあげる」

 そういうと星奈は部室から一度出ていく。

そして、しばらくして肩を落とし絶望の表情に満ちた状態で部屋に入ってくる。

この分だと入手するのは不可能と言われたのだろう。    

「どうだったんですか? せいなのあねご?」

 幸村が訪ねるがまるで反応がない。ただの屍のようだ……。

 星奈は椅子に座るとはぁーと長いため息をついて先ほどの幸村の質問に答えた。

「ダメだって。もうどこも売り切れてるから手の出しようがないらしいわ」

 星奈は再度ため息をつくと椅子に体を預け、魂の抜けたような状態になった。

 そこに夜空が追撃をくらわす。

「いさぎよく諦めろ。肉は大人しくエロゲーをしていればよいのだ。仮想世界など、所詮はリア充空間にすぎん」

 その言葉にプツリッと何かが切れた音がした。                                   
「はぁ? 何言ってんのバカ夜空? 別に『ソードアートオンライン』なんて興味ないし。私は美少女達とキャッキャッウフフできればゲームなんてどうでもいいし。仮想現実? そんなんどうせポリゴンがカクカク動くだけのクソゲーよ!!」

 その瞬間、夜空と理科が目を合わせ意思疎通を図った。 

 ひたすら叫ぶように夜空の言葉を否定した星奈は気持ちが高まっているせいか気づかなかったが、はたから見ていた小鷹と幸村は気づいていた。

 夜空のと理科の口元がニヤリッと一瞬だが明確に歪んだことに。

「そうか。つまり肉は『ソードアートオンライン』には、仮想現実には、まっっったく興味が無いと?」

「そうよ!」

 即答する星奈。
 
 夜空に続くように理科も星奈へと尋ねる。

「もし私が『ソードアートオンライン』と専用ハードのナーヴギア一式を五人分取り揃えていてみんなで一緒にプレイしようと思っていても、星奈先輩は興味が無いから関係ないと?」

「そうよ!! て、え、あれ?」

 またしても夜空と理科が微笑む。

「そうか。そうだったか肉よ! しかし、アレだな。せっかく理科がカセットとハードをそろえてくれたのだ。みんなでプレイしようではないか、まっっっっっったく興味が無い肉はやらなくてもいいよな」

「そうですね。小鳩ちゃんかマリアさんにあげますか」

 その二人の言葉を聞いて星奈が慌てたように言う。

「ちょ! ちょっと待ってよ!! さっき夜空もリア充空間だとかどうとかいっていたじゃない!!!!!!」

 焦りのあまり言葉を言い切ってからハァハァと息をつく星奈に夜空は冷静に返答する。

「確かにリア充空間だとは言ったが」
 

「なあ小鷹」

「ん?ああ、なんだ?」

 あまりにも二人の悪意が見え透けてしまっていたため、いきなり話しかけられて少し驚く小鷹。

「もし、友達ができて誤ってそいつとリア充空間に行ってしまったとして、その時にキョドらないためにも練習は必要だとは思わないか?」

「まあ、それもそうだな」

「その時のために『ソードアートオンライン』は良い環境だと思はないか?」


「それはどうかわからんが確かにやってみるのはいい事じゃないか? ネトゲとかオンラインゲームで交友が広がるって話もあるし。友達を作るのに対しても良い環境であるのは間違えないだろうな」

 小鷹の言うとうりオンラインゲームなどで友達を作れたりする場合もよくあることだ。であるならば『ソードアートオンライン』をプレイしてみるのも部活としては良いだろう。

「な! 小鷹まで……」

 小鷹の言葉を聞いた理科は「ナーヴギアと『ソードアートオンライン』を持ってまいります!」と言い残して機材を取りに行ってしまった。

 幸村もお手伝いということで理科に付き添って行ってしまう。

 自分だけはぶられてる感を実感したのか星奈は目に涙を浮かべると、
「うわあああああああああああああああん!!!!!! 夜空のバカアホしんじゃえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
と何故か夜空にだけ文句を言ってどこかへ行ってしまう。

 日常風景になりつつあるこの場面は小鷹としても苦笑いしかできなかった。


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