過去ログ - 高垣楓「女神の思いやり」
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55: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2015/04/14(火) 18:36:27.59 ID:P/aHzNEK0

「お前が謝ったってクソの役にもたたねえんだよ! あのガキ連れてこいよ!」

 大御所は俺にかみついた。
 ああ、なんとでも言いなよ。あんたに言われたところで、痛くもかゆくもないよ。

「俺が直々に、オトナにしてやっからよぉ!」

 同じようなことを、あの子は直接言われたのだ。
 そばにいたうちのスタッフは、彼に殴られた。それでも彼らはうちのアイドルを避難させ、守ったんだ。

「……申し訳、ございません」

 頭を下げ続ける。
 怒りの波が次々押し寄せてくる。その波が、俺の頭を冷やす。
 アイドルのことを想えば、こんな暴言、屁でもない。

「……ったくよぉ」

 のれんに腕押しのせいか、大御所の気勢が削がれる。
 だが。

「お前よお。言葉じゃなくて、ちゃんと形で誠意を示さんと、わかりやすいもんもわからんだろ?」

 彼が下卑た言葉を吐く。

「……申し訳ございません」

 頭を下げ続ける。

「なあ、お前よお。ちょうどいいじゃねぇか」

 そして彼は。

「そこのねーちゃん、俺に寄こせ」

 楓さんにロックオンした。



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