67: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2015/04/16(木) 06:53:07.10 ID:l1z8OGG2o
「楓さん、知ってたでしょ」
「……はい?」
帰りの車の中。俺はぶっちゃける。
「俺が今日、あちらさんの事務所に行くこと」
「はい」
楓さんはあっさりとゲロった。
「それで、今朝はあんなまどろっこしいことしてまで、ついてきた、と」
「そうですよ?」
結局は、お見通しだったのだ。
俺が、どう立ち振る舞うのかということまで。
「まあ大変ありがたいことではありますけど、ね。でも」
俺はため息をつかずにいられない。
「あんな危険な真似だけは、やめてください。寿命が縮みます、俺の」
「……ごめんなさい」
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