過去ログ - 退廃した世界で -SS速報VIP

過去ログ - 退廃した世界で

↓ 1- 覧 板 20

2:名無しNIPPER[saga]
2015/04/08(水) 23:12:28.51 ID:GGlHjt1u0
すみません追記です
もし設定に矛盾とかあったらすみません
それでは今度こそ

3:名無しNIPPER[saga]
2015/04/08(水) 23:15:08.66 ID:GGlHjt1u0
「疲れた――」

　誰もいない部屋で一人呟く。
　俺は一日の仕事をいつも通り終えると、こうしてまた自分の部屋に戻って来る。
　仕事をして、帰宅して、また仕事に行く。

以下略

4:名無しNIPPER[saga]
2015/04/08(水) 23:18:09.70 ID:GGlHjt1u0
「――いい案だと思うんだけどな」

　何枚かの書類のうちの一枚には「前時代研究プロジェクト」の文字が印刷されている。

「温め終わりました」

以下略

5:名無しNIPPER[saga]
2015/04/08(水) 23:21:11.47 ID:GGlHjt1u0

　この世界は退廃と発展を何度も繰り返してきた。

　とある歴史書に記載されていた情報によれば、俺が住むこの大地も大昔は「日本」という国であったらしい。

以下略

6:名無しNIPPER[saga]
2015/04/08(水) 23:25:07.88 ID:GGlHjt1u0
「――まさか、君は外の世界が存在するとでも思っているのか？」

　のっけから上司にそう言われ嘲笑された。

　俺はコロニー史を編さんしている「コロニー史研究室」の研究員その一人だった。

以下略

7:名無しNIPPER[saga]
2015/04/08(水) 23:28:00.97 ID:GGlHjt1u0

「そうだ、そうだよ！　このジャンク品一つにしたってそうだ――！」
「――はあ」

以下略

8:名無しNIPPER[saga]
2015/04/08(水) 23:31:17.81 ID:GGlHjt1u0

「まったく――　キミはこれがどういった機能を持っていたと思う？　恐らく前時代の端末だよ、これは」
「そうですね……　ディスプレイのような部分が確認できるので、恐らく情報通信の為に作られたのかもしれませんね」
「なるほど――　インターネット、かな？」

以下略

9:名無しNIPPER[saga]
2015/04/08(水) 23:34:12.86 ID:GGlHjt1u0

「だからこそ、だ！　だからこそ俺たちは前時代の歴史を究明しなければならないんだ！」
「――はあ」
「歴史は過ちを繰り返さない為の教材だ！　歴史に倣わず暴走すれば、その先には破滅がある！」

以下略

10:名無しNIPPER[saga]
2015/04/08(水) 23:36:22.62 ID:GGlHjt1u0
「――ふむ、君の言葉は信じられないが」

　翌日、研究室にて。

「もしそれが本当だったなら――」

以下略

11:名無しNIPPER[saga]
2015/04/08(水) 23:39:13.72 ID:GGlHjt1u0

――昨晩のこと。

「助けてください――」

以下略

12:名無しNIPPER[saga]
2015/04/08(水) 23:42:31.88 ID:GGlHjt1u0
「外の世界が存在するなんて聞いたこともないぞ？」

　数刻の沈黙後、未だ疑問を浮かべた表情の上司から一言。
　確かに――　俺たちにとってはこのコロニーが世界そのものであり、コロニー以外は無人で果てしない大地が続いている……　というのが一般常識だった。
　しかしあの女の言葉、「私は　――　にいます」というのが本当だったなら……

以下略

66Res/63.68 KB

↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ