11: ◆sXMLNpttdw[saga]
2015/04/09(木) 00:08:11.02 ID:L/XPeEV/0
ちょっと待ってね、と彼がカードのようなものを取り出します。
先ほどもらった貸し出しカードに似ていますが、彼の持っているものは黒い色をしています。
それを読み取り機のようなものの上に近づけると、ピッと音がしてショーケースの蓋が開きました。
「さぁ、そのボールに手を触れてごらん?」
……いったいわたしに何をさせたいのか。
そんな疑念とは裏腹に、見えない糸に操られるように、私の手はボールへ引かれていきます。
「目を閉じて」
耳元でささやき声。
言われたとたん、まぶたがすとんと落ちます。
「指先に意識を集中するんだ」
そっと、指先がボールに触れました。
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