過去ログ - 遊矢「旅立ちの前夜に」
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2:名無しNIPPER[sage]
2015/04/09(木) 16:02:05.99 ID:UzhohkI0o
遊矢「…はぁ」

…眠れない。
明日は旅立ちの日だというのに、目が冴えて眠れない。

俺は、『ランサーズ』の仲間たちと共に、明日舞網市からシンクロ次元に旅立つ。
俺は、柚子を取り戻すために。赤馬零児は、赤馬零王…自分の父親の、野望を止めるために。
舞網チャンピオンシップの決勝戦が終わり、俺達は明日の旅立ちに向けてLDSの宿泊施設で一夜を明かすことになった。

未だに赤馬零児の言ったこと――デュエルを戦いに利用するという考え方に対して、納得したわけじゃない。
デュエルは人に笑顔をもたらすものだ。俺はそう信じている。
ただ…、あいつやセレナの言うとおり、柚子がアカデミアの…融合次元の連中にさらわれたって言うのなら、
この『ランサーズ』の一員となることが、柚子を助け出す唯一の手段なんだ。わかってるさ。

ユート『デュエルで…笑顔を…』

俺の心には、あの時のユートの言葉が強く焼き付いている。
あのカードと共に託された《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》のカードも、俺に変化をもたらした。
勝鬨とのデュエルでは、決して人を笑顔に出来ないデュエルをしてしまった。
…このカードにはあいつの怒りが、故郷を破壊されたあいつの悲しみが眠っている、そんな気がする。
あいつ自身は確かにデュエルで笑顔をと言った。でも、このあいつの苦しみも、きっと本物なんだ。
やっぱり…俺の中にいるのか、ユート…。

遊矢「…っ…」

…怖い。
そもそも異なる次元がどんな世界なのか、そんなことすら赤馬零児は話してくれなかった。
そもそも何故融合ではなく、シンクロ次元に向かうのか。
あいつは「シンクロ次元は我々の敵ではない」と言っていた。
実際、オベリスクフォースの数名を突如現れたシンクロ次元のデュエリストが撃退したと言っていた。
そのデュエリストは、赤馬も知らぬ間にバトルロイヤルから姿を消していたという。
シンクロを味方につけることができれば、来たるべきアカデミアとの戦いで大きな戦力になる、と言っていた。だけど…。


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