5: ◆RgbN3UL7FV4p[saga]
2015/04/09(木) 16:03:32.28 ID:UzhohkI0o
遊矢「ご、ごめん…。で、何、こんな時間に」
努めて笑顔を作る。
セレナ「それはこっちの台詞なのだが…」
遊矢「えっ?」
セレナ「私は眠れなくてここに来たんだが…。遊矢もか?」
遊矢「え、うん、そうだけど…」
まさか同じような理由だとは思わなかった。
セレナは、長い間アカデミアに幽閉されていたらしい。
当初は黒咲を倒すことばかり考えて他のことを考える余裕などなかったらしいが、
その任務から開放された今、彼女は変わった。
…そして彼女は本当にデュエルのこと以外は何も知らない、相当な箱入り娘であったということも発覚したんだけど。
そのこともあり、この舞網の街には随分興味津々のようだ。
少しばかりそんなこの街についての話をした後、彼女はこう切り出してきた。
セレナ「…柚子のことは、すまなかった」
遊矢「違う、君のせいじゃない! 柚子が、自分でそうして欲しいといったんだろ?」
セレナ「確かにその通りだが…」
遊矢「なら、いいんだ。セレナがここにいることは、柚子が願ったとおりでもあるんだから」
これは嘘偽りのない、俺の本音だ。柚子のアイデアのおかげで、セレナは俺達と合流して、黒咲から真実を聞くことが出来た。
そして彼女自身が、悩んだ末にこの俺達の仲間になると決めてくれたんだ。
柚子が願ったとおりだ。何も悲しむことはない。だから…。
…上手く、笑えたと思っていた。
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