過去ログ - 睦月「私は最強だー!」 上城睦月「艦娘?」
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◆li7/Wegg1c
[saga]
2015/04/09(木) 18:53:45.37 ID:JrWdd+YU0
その後、二人は鎮守府の中心部へと歩いた。そこはまるで閉園後のテーマパークのように静かだった。甘味処や食事亭は看板を開いたままだが、中には誰ひとりいない。電灯には灯りこそ点っているが、その下に照らされる者は誰ひとりとしていなかった。
しばらく歩いていると、気味の悪い機械音が聞こえた。その方向に向かって走り出した睦月と上城睦月は、信じられない光景を見た。
「那珂先輩!? 第六駆逐艦隊のみんなも・・!?」
そこでは、意識のない那珂達が今にも電動ノコギリで解体されようとしていた。
「させるか!」
上城睦月は直ぐ様レンゲル変身し、その杖で刃を止めた。火花が飛び散るが、なんとか少女たちは無事だった。彼は杖を思いっきり打ち付け、刃を一瞬のうちに破壊してしまった。
「おい!しっかりしろ、おい!!」
すべての機械を打ち砕いた後、睦月は傷ついた少女達に手をかけ、目を覚ますよう声をかける。
「アレ・・・、那珂ちゃんを呼ぶのは誰・・・? ファンの人・・・?」最初に目を覚ましたのは那珂だった。こんな時にも彼女はファンへの気遣いを忘れなていなかった。
「俺は仮面ライダーレンゲル。無事で良かった・・・」
「あ、ありがとうございます! ちょっと怖い顔だけど・・・」と那珂は礼を述べる。
「ありがとなのです! 仮面ライダーさん!」
次に目を覚ました電も元気な声で言った。意識を失っていた暁、雷、響、川内、神通も次々と目を覚ましてゆく。
「ひ、ひどい・・・!」仲間の受けた仕打ちに睦月が憤る。レンゲルもまた同じ心境だった。
(こんな幼い少女たちまで・・・! 財団X・・・!)
その後、何処からか爆発音が聞こえた。数百メートル先の波止場からだった。
「とにかく、早く安全な場所に逃げるんだ!」
とりあえず那珂達に安全な場所へ逃げるよう指示し、レンゲルと睦月は爆音の方向へと向かった。
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