過去ログ - 睦月「私は最強だー!」 上城睦月「艦娘?」
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33: ◆li7/Wegg1c[saga]
2015/04/09(木) 19:36:57.75 ID:cS0jGbng0

だが、砲撃音が止んでも、睦月とレンゲルは無事だった。

「めんど・・・くせぇなぁ・・・」
彼を、三体のアンデッドが腕を開き、身を挺して庇っていた。その体からは、閃緑の血が滝のように流れていた。そして、ウロボロスの刻まれし彼等のバックルは全て大きく開いていた。

「今だ睦月くん。私達を封印するんだ・・・」嶋昇の姿になり、タランチュラは静かに言った。

「でっ、でも・・・」
レンゲルは逡巡した。嶋さん達は俺のせいで封印されたのに、再び彼らを封印するなんて・・・

「気にしないでいい。我々はまた眠ることに異論はないさ・・・」

「嶋さん・・・」

「めんどくせぇから早くしてくれ。俺は戦いが嫌いなんだ・・・」とエレファントアンデッドは気怠そうに言う。

レンゲルは暫くの間ためらったが、結局彼にはアンデッド達の願いを無視することはできなかった。

ベルトのカードホルダーから三枚のプロパーブランクを引き抜き、震える手で三体のアンデッドに突き刺す。

「じゃあな・・・」とエレファントアンデッド。

「忘れるな睦月・・・。自分との戦いは決して終わらない。光と闇、両方抱えて、戦い続けろ・・・!」カードに吸い込まれる瞬間、タイガーアンデッドは美女の姿になって言い残した。

「たくましくあれ・・・」と、最期に嶋昇の姿でタランチュラは言った。

三体のアンデッド達はカードに封印され、レンゲルの手元にはK,Q,Jの三枚のカードが揃った。

黄金の象、鋼の虎、そして光輝く大蜘蛛が描かれていた。

「嶋さん、カテゴリーQ、カテゴリーJ・・・!」

レンゲルは身体を震わせ、じっと3枚のカードを見つめた。

「上城さん・・・」

睦月は、仮面の下で上城睦月が泣いている姿が見えた。その気持ちは、同じく友を失った彼女にも痛いほど伝わってきた。



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