過去ログ - 睦月「私は最強だー!」 上城睦月「艦娘?」
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◆li7/Wegg1c
[saga]
2015/04/09(木) 19:45:21.70 ID:TgU2QPQL0
無人と思われていた港には、怪物達が勢ぞろいしていた。
いつのまにか、魔犬は鎮守府基地の頂上に移動していた。その頂上で遠吠えをする狼のごとく吠え始めた。
その咆哮に呼ばれ、あらゆる怪人達が現れ、レンゲル達を囲んだ。
「イカデビル!」
「シオマネキング! アヒアヒアヒ・・・」
「大怪人ビシュム!」
「カメバズーカ!」
「最強怪人・グランザイラス!」
「ユートピア・ドーパント」
「サジタリウス・ゾディアーツ!」
「グレムリン・・・!」
「マンモス怪人」
怪人達がレンゲルの前に現れ、名乗りを上げる。
地に、空に、海に、無数の怪人、怪物が蠢いていた。
オーシャン・ドーパントももう一体出現し、空には巨大な翼竜、カニや海竜のような怪人も見られた。
そして海には、無数の深海棲艦がその不気味な姿を現していた。
「平伏すがいい。這いつくばるがいい・・・。これが財団Xの総力を挙げて作り出した、最強再生怪人軍団だぁ!!」
まず、サジタリウス・ゾディアーツが弓を撃つ。降り注ぐ無数の光の矢の雨がレンゲルを貫いた。
「うわぁぁぁぁ!!」
そのあまりの猛攻には、ジャックフォームの堅い装甲も役に立たなかった。それでも、レンゲルは血だらけになりつつも、なんとか睦月だけは傷一つつけずに守りきっていた。
身体はもう限界に近い。それでも、レンゲルは立っていた。
負けられない。その思いが彼を奮い立たせていた。
「俺は、俺は負けない・・・!」
「戯言を・・・! とどめだ! 戦艦ども、一斉掃射!」
無数の砲弾がレンゲルと睦月を襲った。
「もう、ダメなの・・・?」
睦月が死を予感し、頭を抱えて身を伏せた。
「諦めちゃダメだ! 友達を助けるんだろ!?」
レンゲルは尚も立ち上がり、彼女の盾になり続ける。ボロボロにされても、その意思は揺るがなかった。
「睦月ちゃん。運命を言い訳に諦めちゃいけない・・・! 友達を助け出すまで、諦めちゃダメだ!」
「上城さん・・・」
睦月はその不屈の闘志に支えられた。
負けるかもしれない。でもそれでもいい。最後まで立ち上がって、戦おう・・・!彼女もまた、弱々しい小鹿のように立ち、震える手で機銃を構えた。その目には、運命に抗う者の強い意志が宿っていた。
それでも砲撃は容赦なく彼らに放たれる。無数の弾丸が彼らを貫こうとしていた。
その時不思議な事が起こった。
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