過去ログ - 睦月「私は最強だー!」 上城睦月「艦娘?」
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8: ◆li7/Wegg1c[saga]
2015/04/09(木) 18:46:05.21 ID:JrWdd+YU0




睦月は、震えながら事情をなんとか説明した。艦娘のことや、これまでの戦いのことなども、大まかに。

「それで、気がついたら東京にたどり着いて・・・。でも、どこに行けばいいのかわからなくなって・・・」

「そうだったのか・・・」と、上城睦月。

「お願いします! 吹雪ちゃん達を・・・、一緒に助けてください!」ココアを飲み干すと、睦月はいきなり頭を下げて頼んだ。

彼らが何者なのか、睦月には分からない。だが、同じ名前を持つ者同士、なぜか信じられるような気がしていた。

「えっ、ちょ、ちょっと落ち着いて睦月ちゃん! そんなこと言ったって私達そんな戦う力なんか・・・!」望美が動揺しながら言う。

その時だった。金属の擦り合う音が突然聞こえた。

「え・・・?」

望美も、上城睦月も、言葉を失い、その音の方向にあるモノを見た。嘗ての睦月にとって悪夢そのものだった、レンゲルのベルトが何時の間にか来ていたのだ。

まるで、睦月に対して『戦え』と言うかのように。

ベルトを見ているうち、睦月の頭の中に忌まわしきあの声が聞こえてきた。

『戦え・・・戦え・・・!』

あの蜘蛛の声だ。カテゴリーA、スパイダーアンデッドだった。
だが、様子が以前とは異なる。なぜか、邪悪な意志は自分の心を操ろうとはしなかった。




「カテゴリーA、なぜ俺を操ろうとしない・・・?」と睦月。
『もう貴様には敗北したのだ・・・。潔く貴様に従ってやろう・・・。少なくとも、今はな・・・』
「今は?」
『急げ。急がねば貴様の同族も、我が眷族達も滅びてしまう・・・。戦え・・・!』




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