19:名無しNIPPER[saga]
2015/04/11(土) 00:28:19.60 ID:LpvpQQI+0
春香は願いを自分に告白した。
ひと時の間『この世界のプロデューサー』になること、それが春香の願いだった。
『それからどうするかは、プロデューサーさんに委ねます』と、春香はいった。
春香にへんじ
彼女たちにのしかかっている負担を取り除くこと、それがおれの願いだった。
翌朝、春香とおれは千早の家の前に立っていた。
「プロデューサーさん、お願いします」春香はぺこりと頭を下げた。
「ああ」
「…千早ちゃんには、まず私が声を掛けますね」
春香はじっと目を伏した。
春香がチャイムを鳴らし、返事を待つ。
だが、一向に返事は帰ってこない。
横にいる春香が扉にむかって言う。
「千早ちゃん、今日ね、どうしても会ってほしいひとがいるの」
「…。」わずかに家の中から物音がした。
「きっと、千早ちゃんにとっても大切なひとだと思うの」
「…。」
「お願い…千早ちゃん」
扉が開く気配は、ない。
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