15:名無しNIPPER[saga]
2015/04/13(月) 22:15:07.61 ID:IoRgMh/ZO
けんじゃ「だいちは」
けんじゃ「だれのものでもなく」
けんじゃ「もとより、せいをさずかるすべて」
けんじゃ「ゆうだいなる、だいちのひざもと……」
サンドワーム「……!」
勇者「っ……」
けんじゃ「おのがちいささをしれ、あーすぷろてゅーど!!」
ボコッ、ボココココッ……!
勇者「今のは詠唱文か! 逃げろっ」
サンドワーム「!? !!!?」
ボコァァァァッ!!!
サンドワーム「ぎょえええええええ!!?」
賢者の魔法で隆起した大岩山がサンドワームを跳ね飛ばし、堂々とそびえ立った。
これが大地の規模だと言うなら、僕たちの起こす諍いはあまりにも小さい。
詠唱文ままとはいえ、賢者の言葉には刺さるものがある。
ズゥン……!
サンドワーム「お、覚えて、いろ……」
モコモコ……
サンドワームをたおした!
…………
村人「おお、勇者さま! あの憎きワーム共は!?」
勇者「帰っていったよ、もう人を襲う事もないと思う。けど」
賢者「けど、あそこはもうつかえないよ」
村人「使えない、とは……? 既に、荒らされ尽くしてしまったと?」
勇者「……土に潜るワームを追い返すには、地形に干渉する必要があったんだ」
村人「では何故、殺さずに済ませようとしたのだ! そもそも、駆除するように依頼をした筈だ!」
勇者「…………」
村人「勇者さま!! どういうことですか!!」
勇者「見ていただければ、分かると思います……失礼しました」
コラー!逃げるのかー!!クソ勇者ー!!!……
63Res/50.84 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。