26:名無しNIPPER[saga]
2015/04/18(土) 11:38:21.37 ID:B6NxAVILO
【怒り】
勇者「…………」
悪魔「おお、おお。こええこええ」
魔物たちが現れて、一番最初に滅ぼされた村。その跡地では、血と肉の中で黒い悪魔が笑っていた。
よく見ると、骸の中には人骨でないものも混じっており、この辺一帯の生き物はすべて殺されてしまったのだと直感する。
勇者「ここを、どいてもらう」
悪魔「そうイキるなって。お前みたいなピュアな奴には良いことを教えてやるよ」
悪魔「ここにある肉なぁ、美味しく食べるコツがあるのよ。何だと思う?」
勇者「」シャキン
抜いた。耳を貸す必要はない。
コツコツと歩き、間合いまであと10歩。
悪魔「いっぱいなあ、叫ばせるのよ! 生き物って不思議なもんで、いっぱい悲鳴を上げた奴ほど肉がクッチャクッチャ、柔らかくなってなぁ……」
悪魔「すぐに殺しちゃいけねえのよ。なあ、お前はどう思う?」
勇者「僕が、どう思うかって?」
勇者「怒りで……肉が弾けそうだ!!」ダッ
勇者「人の形成す浮世の悪魔……魂を縛るは哀れ、己自身! 魂縛閃!」
破邪の力を込め、鞘を払う。
勇者「……!?」
悪魔「クククッ……」
しかし、何やら足が動かない……ガクンと崩れたと同時に、人型は笑う。
けんじゃ「ゆーしゃ!」
悪魔「魂を縛るは己自身……ハハハ、あたりめーだ。しょせんは、テメエらも悪魔って事さ」
勇者「封陣か、このっ……!」
悪魔「おっとそういえば、そこはすぐ爆発んだっけなぁ……さあ、悲鳴を聞かせてくれよ、あああああいいなあああ!!」
けんじゃ「わたしが、とく!」ビビビ…
勇者「賢者! ダメだよ、離れて!!」
悪魔「ハハハハハハ、とーけーねーえーよおおおおお!! バアアアアカ!!」
ジジジッ……
けんじゃ「まにあわない、なら……!」
勇者「賢者、逃げてっ!!」
…………
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