過去ログ - 生真面目勇者とふわふわけんじゃ
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46:名無しNIPPER[saga]
2015/04/21(火) 20:13:50.24 ID:PuX6TKv3O

文官「勇者様っ、魔王から祝電が届いています」

勇者「へえ! どれどれ……」



魔王『スピーチの心得はないのだろうし、原稿を温める時間も無かったのだろうが、もう少し気の利いた事は言えないのか?』

勇者「…………」

これ、ホントに祝電か?
どうやら、魔術のたぐいで僕のスピーチを聞いていたらしい。余計なお世話だ。


魔王『ところで、例の件について準備は出来ている。合図に合わせて実行させてもらおう。』

けんじゃ「うん、よかった」

文官「あの、魔王からの件とは?」

勇者「うん? ああ、見てのお楽しみだよ」

文官「勇者様がそう言うのなら……」





魔王と剣を交えたあと。
疲労した魔王に代わって、賢者がもう不要となった屋上の危険な魔法陣を解体していた。
確か、世界を炎に包むものだったか。


けんじゃ『これ、ふくざつ』

魔王『座標点を各地に設定していたからな。危険なものなので、すまないが丁寧に解体して欲しい』

けんじゃ『めんどくさい』

魔王『まあ、一度発動させれば消滅するようには出来ているが……そういうわけにはいくまい』

けんじゃ『…………』

勇者『賢者……?』

賢者『では、少し書き換えても良いですか?』

勇者『え?』

賢者『ここをこうして、魔素の構成を変えて……』

魔王『これは……』


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