過去ログ - 生真面目勇者とふわふわけんじゃ
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6:名無しNIPPER[saga]
2015/04/11(土) 11:48:20.65 ID:C4FOQAGmO

【涙】


勇者「そ、そんな……」


「パパー!!ママー!!」
「村が……村が……」
「ははは、ははははは……娘の居ない世界なんて……」


王国から襲撃の報せを受けて急行した村では、すべてが終わっていた。

家屋は宗教画のように燃えていて、黒い煙から目を逸らせば足元には血袋が散乱している。
目を閉じれば嗚咽が耳で踊り、両耳を塞げば鉄と肉の臭いが鼻をつく。

そのどれも、勇者である僕には許されない。



兵士「が、はっ……」

けんじゃ「……ひーる。だいじょうぶ?」

兵士「うう……勇者様……賢者様……村を守れず、申し訳っ、ううっ……」

勇者「完治はしてないんだ、休んでいて」

兵士「すいません……」



…………

勇者「処置は?」

けんじゃ「おわったよ」

勇者「うん。こっちも、あらかた避難させた……」

兵士「勇者様、何か手伝う事は」

勇者「被害を、まとめてもらっても良いかな……」

兵士「はい……」


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