過去ログ - ABE NANA Z〜アイカツの「F」〜
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◆2YxvakPABs
[saga]
2015/04/10(金) 22:43:10.13 ID:N8MCYESO0
「私は宇宙の帝王です」
「知ってます」
「これまで私は様々な星を侵略し、支配し、破壊してきました。その数は今更数え切れません。その過程で部下も随分増えました。我が社はどんどん勢いに乗っていきましたよ」
「あ、会社なんですね、一応……」
「しかし、ある時私は気づいたのです。私に着いてくる者は、私の力に怯え、恐怖する者ばかりだと。言ってしまえば、私と配下を繋ぐものは、唯一恐怖なのです」
「あとお給料です」
「お黙りなさいザーボンさん」
「はっ」
「……ある時、私の恐怖に屈さない者の存在がちらつき始めました。その時思い知ったのです。恐怖では、全てを支配する事は出来ないと。真の宇宙の帝王になるには、このままではダメだということに」
「はぁ……」
「そこで、私はアイドルになることを決意しました」
「すいません、最後だけ分かりません」
色々過程を飛ばし過ぎだろうと思った。
途中まではなんとなく話が分かったが、今その結論に至るまでの流れがまるでわからなかった。
「いやいやいや……分かりませんよ。なんで急にアイドルが出てきたんですか。真の帝王になれなかった私はしぶしぶアイドルになることを決意しました的な感じなんですか」
「簡単に言えば、時代の移り変わりですかね」
「移り変わり?」
「恐怖政治なんて、今時古いんですよ」
「うわー、これあれですね。菜々の時は竹刀持った熱血体育教師とかいましたけど、時代が変わって、今じゃそういう体育教師はいないっていうあれですよねって、あぁ!! いませんよ! ナナ今学校通っててもそんな先生いません! 昔はいたって聞きました!!!」
突然弁解し始める菜々。
フリーザたちは、そんな菜々を不思議そうに見ていた。
彼らに弁解する意味などほぼないに等しいが、もはやこれは癖のようなものだ。
「とにかく、私は恐怖に頼らないず、恐怖以外で相手を屈服させようと考えたのです」
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