過去ログ - ABE NANA Z〜アイカツの「F」〜
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◆2YxvakPABs
[saga sage]
2015/04/10(金) 22:50:30.91 ID:N8MCYESO0
――*――*――*――
「ナナとフリーザさんで路上ライブとは、プロデューサーも思いっきりましたよね」
フリーザとの特訓5日目の時、突然プロデューサーからその提案を提示されたのだ。
プロデューサー曰く、どんな形であれ、ライブを経験することはアイドルにとって必ずよい方向に向くとのことだ。
ホントに小さな、数分程度のライブとも言えないようなライブ。
それは、きっとフリーザが新人であることも考慮しているのだろう。
また、練習時間が1日なのも、本当のライブ前に練習時間が必ずしも沢山確保しているとは限らないという想定に基づいているのだろう。
短い時間で覚える練習も含まれているのだ。
そして、今日はそのライブの日。フリーザとの研修6日目だ。
小さな小さなステージが確保されており、そのステージ裏に菜々はいた。どうやら、他の新世代アイドルの人たちも数組参加するようだ。
他の新世代アイドルは普通に地球人なのである意味安心した。
「初めてのライブだからね。100%でいくよ」
「そ の 筋 肉 引 っ 込 め て く だ さ い ッ ッ ッ ! ! ! 」
菜々がフリーザの声に答えようと横を見たら、普段の何倍にも筋肉を膨れ上がらせているフリーザがいた。
マックスパワーにも程がある。
お前のようなアイドルがいるか、とツッコミたい菜々だった。
だいたい、そんなフルパワーでライブなんてされたら地球そのものが破壊されかねない。
菜々の忠告を聞いたフリーザは、すっと元の姿に戻る。もちろん、ライブなので彼は今最終形態だ。
「いいですか、このライブはたった数分、されど数分の1回きりです。頑張っていきましょう」
さらに他の参加者もいるのだ。小さいとはいえ、中途半端なライブをしようものなら彼らの印象には残らない。
練習時間は1日だったが、それでも最高のパフォーマンスをするのがアイドルというものだろう。菜々は、フリーザにそう伝えた。
この1回が、かならず後から効いてくる。
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