過去ログ - ABE NANA Z〜アイカツの「F」〜
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◆2YxvakPABs
[saga sage]
2015/04/10(金) 22:37:43.37 ID:N8MCYESO0
「ザーボンさん、ドドリアさん、やはりこの方にして正解でしたね」
「そうですね、フリーザ様」
「えぇ」
耳打ちをするように、後ろにいる付き人に小声で話しかける。
だが、その声は丸聞こえだった。
「え、どういう……ことですか?」
聞こえた言葉に反応すると、フリーザは普通に答えてくれた。
「いやぁ、銀河の端の辺境の星だけあって、誰も私のことを知らなくてですね。すると、貴方も宇宙人だそうじゃありませんか。もしかしたら、私の事を知っているのでは? と思いまして。あなたに賭けてみたのですよ」
「あぁ、そういう……」
「ウサミン星……は、聞いたことのない星なんですがね?」
「あ、あはは……」
後ろにいる付き人に「ウサミン星という星を聞いたことがありますか?」とフリーザは尋ねるが、やはり首を横に振る。
そりゃそうだろう。
「私を知っているということは、この付近の銀河の方ではありませんね? 遠く離れた地球を訪れるだけの科学力がある星を、知らないとは思えないのですがね」
「あ、あれです! ウサミン星は星全体をバリヤーで見えなくしているんです!」
「ほう、それは凄い」
あぁ、自分はまた妙な設定を増やしてしまった。菜々は自分の浅はかさを後悔するが、今更嘘だといえば殺されそうな気もしたので、嘘を貫くしかなかった。
誰だって、指先から発射されたビームで貫かれたくはない。
「どの辺にある星なんですか? ホッホッホ、ご心配なさらずとも探したり侵略したり破壊したりしませんよ」
発言が既に恐ろしかった。
「で、電車で1時間の所に……」
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