過去ログ - ABE NANA Z〜アイカツの「F」〜
1- 20
6: ◆2YxvakPABs[saga sage]
2015/04/10(金) 22:37:43.37 ID:N8MCYESO0
「ザーボンさん、ドドリアさん、やはりこの方にして正解でしたね」

「そうですね、フリーザ様」

「えぇ」

 耳打ちをするように、後ろにいる付き人に小声で話しかける。
 だが、その声は丸聞こえだった。

「え、どういう……ことですか?」

 聞こえた言葉に反応すると、フリーザは普通に答えてくれた。

「いやぁ、銀河の端の辺境の星だけあって、誰も私のことを知らなくてですね。すると、貴方も宇宙人だそうじゃありませんか。もしかしたら、私の事を知っているのでは? と思いまして。あなたに賭けてみたのですよ」

「あぁ、そういう……」

「ウサミン星……は、聞いたことのない星なんですがね?」

「あ、あはは……」

 後ろにいる付き人に「ウサミン星という星を聞いたことがありますか?」とフリーザは尋ねるが、やはり首を横に振る。
 そりゃそうだろう。

「私を知っているということは、この付近の銀河の方ではありませんね? 遠く離れた地球を訪れるだけの科学力がある星を、知らないとは思えないのですがね」

「あ、あれです! ウサミン星は星全体をバリヤーで見えなくしているんです!」

「ほう、それは凄い」

 あぁ、自分はまた妙な設定を増やしてしまった。菜々は自分の浅はかさを後悔するが、今更嘘だといえば殺されそうな気もしたので、嘘を貫くしかなかった。
 誰だって、指先から発射されたビームで貫かれたくはない。

「どの辺にある星なんですか? ホッホッホ、ご心配なさらずとも探したり侵略したり破壊したりしませんよ」

 発言が既に恐ろしかった。

「で、電車で1時間の所に……」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
36Res/53.17 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice