過去ログ - 戸塚「…だめ、かな?」 八幡「…まじ?」
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:
◆4kE3eKwVM2
[saga]
2015/04/11(土) 03:49:28.38 ID:qApFnE770
上目遣いに頼む戸塚の手には二枚の旅行チケットが握られている。突然の出来事に俺の身体は硬直してしまっていた。
「うん、八幡と、行きたいんだ…」
そんな身を捩ってお願いするな。危うく抱きしめそうになるだろ。硬直しててよかった、ナイス俺の身体。
「そ、そうか。俺は別に問題ないから大丈夫だぞ」
普通ならここで周りを見回してからかうやつがいないか確認するところだが、戸塚は男だ、心配ない。
「ほんと?…よかったぁ」
ほっと胸を撫で下ろしながら言う戸塚だったが、俺はチケットに書かれている文字に目が止まった。
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2
:
◆4kE3eKwVM2
[saga]
2015/04/11(土) 03:52:00.22 ID:qApFnE770
初投稿です。
文才が無い為面白くない上にキャラ崩壊してしまうかもしれませんがそれでも大丈夫な方、暇潰しに読んでいただけたら嬉しいです。
3
:
◆4kE3eKwVM2
[saga]
2015/04/11(土) 03:53:12.19 ID:qApFnE770
「ん、ちょっと待て。これ男女限定って書いてあるじゃねーか」
「そう、なんだよね。やっぱり男同士じゃだめかな…?お願いしたらいけるかなーなんて、あはは…」
戸塚にお願いされても断るやつなんていないと思うが、ここまではっきりと男女限定と書かれていたら無理だと考えるのが普通だ。だがあいにく俺は普通じゃない。
以下略
4
:
◆4kE3eKwVM2
[saga]
2015/04/11(土) 03:55:02.56 ID:qApFnE770
「ぼくは八幡といきたいんだ。その為だったら、その、女装だって…する」
「戸塚、無理しなくていいんだぞ…」
「ううん、ぼく、がんばるよ。練習だってする。だからはい、これ」
以下略
5
:
◆4kE3eKwVM2
[saga]
2015/04/11(土) 03:56:27.29 ID:qApFnE770
楽しみにしていた日がやって来た。誰だ時間を意識すると長く感じるって言ったやつは。その通りじゃねえか馬鹿野郎。
荷造りは一週間前に終えていたが今日が楽しみ過ぎて一睡もしていない上に2時間も早く待ち合わせ場所に来てしまった。
「少し寝るか」
以下略
6
:
◆4kE3eKwVM2
[saga]
2015/04/11(土) 03:57:57.63 ID:qApFnE770
「…ちまん、…きて、……起きて、はちまんっ」
俺の肩を揺さぶりながら俺の名前を呼ぶ声が聞こえてくる。俺の名前を呼ぶ、というか知っているやつは少ない。故にこの甘やかな声とやわらかな手の感触、きっと戸塚に違いない。不安と思いながら結局寝てたのか俺。申し訳ないと思いながら俺は声がする方へと意識を集中させていった。
「あ、やっと起きた。おはよ、八幡」
以下略
7
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/04/11(土) 04:09:57.17 ID:a+YPejQzo
みてるぞ
8
:
◆4kE3eKwVM2
[saga]
2015/04/11(土) 04:34:33.12 ID:qApFnE770
「…はち、まん?」
「今から一緒に寝よう。あれでもそういうホテル行ったことないからわかんねえ。くそ、親とか教師とかはこういう実践的なことを教えるべきだよなまったく」
「ごめん八幡、早口すぎて聞き取れなかった…。あと、そんなに見つめられると、ちょっと困る…」
以下略
9
:
◆4kE3eKwVM2
[saga]
2015/04/11(土) 04:37:12.72 ID:qApFnE770
「やっぱり…こんな格好、変、かな…?」
顔ばかり見ていた俺だったがそう言われて少し顔を引いて戸塚の全身を捉えた。
露出度が少ない白いロングスカートに栗色のジップパーカーの前を半分締めて緩く着ているその姿は、なんとも戸塚のボーイッシュさを残しながらも誰も男だと疑わない、見事なマッチング具合を魅せていた。
以下略
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