過去ログ - 戸塚「…だめ、かな?」 八幡「…まじ?」
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4: ◆4kE3eKwVM2[saga]
2015/04/11(土) 03:55:02.56 ID:qApFnE770
「ぼくは八幡といきたいんだ。その為だったら、その、女装だって…する」

「戸塚、無理しなくていいんだぞ…」

「ううん、ぼく、がんばるよ。練習だってする。だからはい、これ」
以下略



5: ◆4kE3eKwVM2[saga]
2015/04/11(土) 03:56:27.29 ID:qApFnE770
楽しみにしていた日がやって来た。誰だ時間を意識すると長く感じるって言ったやつは。その通りじゃねえか馬鹿野郎。

荷造りは一週間前に終えていたが今日が楽しみ過ぎて一睡もしていない上に2時間も早く待ち合わせ場所に来てしまった。

「少し寝るか」
以下略



6: ◆4kE3eKwVM2[saga]
2015/04/11(土) 03:57:57.63 ID:qApFnE770
「…ちまん、…きて、……起きて、はちまんっ」

俺の肩を揺さぶりながら俺の名前を呼ぶ声が聞こえてくる。俺の名前を呼ぶ、というか知っているやつは少ない。故にこの甘やかな声とやわらかな手の感触、きっと戸塚に違いない。不安と思いながら結局寝てたのか俺。申し訳ないと思いながら俺は声がする方へと意識を集中させていった。

「あ、やっと起きた。おはよ、八幡」
以下略



7:名無しNIPPER[sage]
2015/04/11(土) 04:09:57.17 ID:a+YPejQzo
みてるぞ


8: ◆4kE3eKwVM2[saga]
2015/04/11(土) 04:34:33.12 ID:qApFnE770
「…はち、まん?」

「今から一緒に寝よう。あれでもそういうホテル行ったことないからわかんねえ。くそ、親とか教師とかはこういう実践的なことを教えるべきだよなまったく」

「ごめん八幡、早口すぎて聞き取れなかった…。あと、そんなに見つめられると、ちょっと困る…」
以下略



9: ◆4kE3eKwVM2[saga]
2015/04/11(土) 04:37:12.72 ID:qApFnE770
「やっぱり…こんな格好、変、かな…?」

顔ばかり見ていた俺だったがそう言われて少し顔を引いて戸塚の全身を捉えた。

露出度が少ない白いロングスカートに栗色のジップパーカーの前を半分締めて緩く着ているその姿は、なんとも戸塚のボーイッシュさを残しながらも誰も男だと疑わない、見事なマッチング具合を魅せていた。
以下略



10: ◆4kE3eKwVM2[saga]
2015/04/11(土) 04:39:51.82 ID:qApFnE770
「むー…」

あれ?やっぱりだめ?可愛いって言うと怒っちゃう?そんな顔して怒る戸塚も可愛いけど!

「八幡、今日はぼく…わ、私のこと名前で呼ばないとだめだよっ」
以下略



11:名無しNIPPER[sage]
2015/04/11(土) 04:43:02.15 ID:44nrLpC0o
実に良い


12:名無しNIPPER[sage]
2015/04/11(土) 05:09:07.76 ID:aCjCA+UDO
ふむ


13: ◆4kE3eKwVM2[saga]
2015/04/11(土) 05:30:04.27 ID:qApFnE770
これ以上もじもじと艶めかしく動かれると色々と俺がまずいので戸塚の言葉を途中で制した。
色々飛躍してるとは思ったが、要は今日は恋人同士になり切ろうってことだな。前に戸塚は練習するとか言っていたがおそらくこれのことだろう。

「うん…だから今日はよろしくね?はちまんっ」

以下略



14: ◆4kE3eKwVM2[saga]
2015/04/11(土) 05:36:21.01 ID:qApFnE770
「……………」

新幹線に乗り込んでまもなく、俺は千載一遇とも言える好機もとい危機に際していた。

「戸塚…何も新幹線の中でも」
以下略



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