過去ログ - 一ノ瀬志希「桜のじゅうたんで見た、シンデレラの夢」
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3: ◆Freege5emM[saga]
2015/04/11(土) 18:41:14.60 ID:l8CB/p1+o

●02

ちょっと、思い出話をしようかー。



あたしがアイドルを始めた理由って、ホントにキョーミ本位だけだったんだ。
キミにスカウトされたわけでもなかったのにねぇ。

『あ、キョーミ深い実験材料を発見♪
 ふふ〜ん、そこのキミキミ♪ ツンツン♪
 キミ、なんかイイ匂いがするね!』

いやー、キミは初対面の志希ちゃんにこんなコト言われて、
よくまともに相手してくれたよねー。

『カワイイ? そーゆーの、今まで気にしたことなかったからすっごい新鮮かも♪
 キミとアイドルやったらもっと面白いことがあるかもー♪』

キミに声をかけた理由は、フィーリングとしか言い様がないね。
強烈に何かを訴えかけるわけじゃないけど、
あったかくてやさしーから、ふと足を止めてしまう。そんな感覚。



この感覚、けっこう新鮮だったよ。何せあたしったら――

『先生! 志希は興味が3分しか持続しない子です! 待ち時間ツラい!』

『よし、失踪…逃げちゃえ〜♪』

こんなヤツだったからねー。
事あるごとに姿をくらまして、そのたびにキミをあちこち探させちゃったね。
あたしはそれが楽しくて、ちょっとクセになっちゃってさ♪



その時の宣材写真、見れるー? あーこれこれ。

i.imgur.com


この服装の着崩し具合、今見るとあざとく見える――おへそとか――けど、
コレもキミと追っかけっこしてぐちゃぐちゃになっちゃったのをそのままにして撮ったら、
素材を選んでる時にみんながいい、って言ってくれて、それで採用したんだっけ。

あたしったらソレを免罪符にして、しばらくキミを振り回してたっけ。
退屈だー退屈だーいいながら、あたしはしょっちゅう現場抜け出しちゃった。

ホント、逃げ出したあたしをよく追いかけてくれたもんだよねー。
ソレがちょっと嬉しかったりして、今思えば懐かしいね。



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