過去ログ - 真姫「私だけの」
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135:名無しNIPPER
2015/04/14(火) 22:18:19.54 ID:Z2iKg4r7O
二人並んで歩く。

閑静な住宅街を。
まだ開いてない電気街を。
もう緑だけになった桜の並木道の側を。

景色を眺めながら、歩く。


真姫「…………」

凛「…………」


会話はない。
けど、不思議なことに気まずくはない。

…………。

にこちゃんの時とは大違いね。
なんて、こんなときでもにこちゃんのことを考えてしまう自分に気づく。


凛「……真姫ちゃん?」

真姫「えっ? あっ……」


大丈夫?
なにか考え事?
凛は私の顔を覗き込みながら、聞いてきた。

ふと私の顔を覗き込んだ拍子に、少しだけ長くなった凛の髪が揺れる。


真姫「……髪、伸ばしてるの?」


ふと気になって、そんな疑問を口にした。

脈絡もなにもない質問。
だけど、凛は嫌な顔ひとつせずに、むしろにこりと笑って頷いた。

そして、


凛「凛も大人になったからね」


そう言って、凛はふと遠くを見つめた。
私もそれに倣って、そちらを見る。


真姫「あっ」


いつの間にか結構歩いていたみたい。
私たちの視線の先には、音ノ木坂へ続く階段があって……。



凛「行こっか、真姫ちゃん」

真姫「……えぇ」



私と凛は、音ノ木坂への階段をゆっくりと登り始めた。


――――――


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