207:名無しNIPPER
2015/04/22(水) 20:53:44.49 ID:IR8szYFoO
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真姫「あぁ! もうっ! なんで返事ないのよ!」
朝に送ったメッセージに既読がついてるにも関わらず、返事がないことに苛立って声をあげた。
同時に携帯をベッドの上に放り投げる。
真姫「はぁぁ」
思わずため息が出る。
まぁ、あんなこと言われたんだもの。
普通は返ってくるはずもない。
仕方のないことなんだけどね。
けど、
真姫「…………少しくらい」
少しくらい、連絡くれてもいいじゃない。
そんな淡い希望も私はまだ抱いていて。
だから、その期待を頭を振って、外に追い出す。
真姫「待ってるだけじゃ……ダメよ」
自分に言い聞かせるように、そう呟き、ベッドの上に放った携帯をまた手にした。
そのまま、電話帳を開いて、電話をかける。
相手は……
『真姫ちゃん?』
真姫「もしもし! 花陽?」
相手は、花陽。
もし今、にこちゃんが番組の収録をしているならば、アイドルが好きな花陽がその情報を掴んでるんじゃないかって思ったから。
『急にどうしたの?』
真姫「実は……にこちゃんのことで聞きたいことがあるの!」
『!』
私の言葉で、電話の向こうの空気が変わった気がした。
たぶん察してくれたんだと思う。
花陽は、
『花陽で力になれるなら』
静かに、だけど、力強くそれだけを言った。
真姫「……ありがと」
――――――
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