227:名無しNIPPER
2015/04/25(土) 22:28:28.99 ID:5SyG8O7NO
にこ「真姫ちゃん……」
ぽつりと彼女の名前を呟く。
真姫「にこちゃん」
それに答えるように、真姫ちゃんもにこの名前を呼んでくれる。
それだけで、今まで絶望してた心が暖かくなっていく。
先輩「…………」
真姫「で? あなたは一体誰なのよ?」
ふと、先輩を見た真姫ちゃんは鋭い目で先輩を睨んだ。
そんな真姫ちゃんは今まで見たことがないくらいにすごい迫力で。
けれど、それで引くほど先輩は弱くはない。
先輩「この子の先輩よ?」
先輩「いつもこの子を可愛がってあげてるの」
にこ「…………」
にこにこと嫌らしい笑みを浮かべてそう答えた。
可愛がってあげてる?
嫌がらせをして、が抜けてるわよ。
そう思いながらも、 口には出来ないにこ。
それをいいことに、
先輩「いまだって、相談に乗ってあげてたの」
先輩「にこさんの」
いけしゃあしゃあとそんなことを言ってのけた。
あぁ、やっぱり腐ってもこの人は先輩だ。
こんなあからさまな嘘も、演技力で覆い隠してる。
にこ「…………」
ちょろい真姫ちゃんのことだ。
きっと騙される。
そう思ったにこの思考は、
真姫「にこちゃんの名前を口にしないでっ!!」
そんな真姫ちゃんの声に掻き消された。
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